忍者ブログ
詩と物語がメインです サブはゲーム日記です
カウンター
カウンター
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
風峰 N 颯斗
年齢:
34
性別:
男性
誕生日:
1990/01/13
職業:
求職中
趣味:
文芸創作
自己紹介:
七河恭介です よろしくw
趣味は主に文芸創作ですw
以前よりかは明るくなりましたw
頭痛持ちです
最近は頭痛が酷くなって来ました
アニソン大好きです
フリーエリア
ブログ内検索
最新コメント
[05/26 橘龍音]
[05/25 大空霧優]
[05/25 橘龍音]
[05/25 noise]
[05/29 チカ]
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

〈私立神龍帝高校 夢幻桜歌公園〉
花鈴「幽魔君...」

幽魔「(*'ω'*)......ん?」

花鈴「お弁当作り過ぎちゃって...今...食べられる?ღ」

幽魔「うんっღ大丈夫だよღღ」

花鈴「それじゃ...味わって食べてね?」

...花鈴が5段重ねの重箱の包みを解き、蓋を開け幽魔の前に並べる...

花鈴「召し上がれっღ」

幽魔「頂きますღ」

...幽魔がガツガツ食べている...

花鈴「喉に詰まったりすると大変だから...ゆっくり食べてねっღ」

幽魔「うんっღわがtt...苦しい...」

花鈴「幽魔君!お茶!!」

...花鈴が幽魔に口移しでお茶を飲ませる...

幽魔「花鈴ちゃん...助かったよღ」

花鈴「誰も取らないわよ?ღ」

幽魔「どうにも...癖が...」

花鈴「逃げないから大丈夫ღ」

幽魔「忙しなくてゴメンね?」

花鈴「大丈夫だよ?ღ」

幽魔「美味しいっ!ღ最高ღ」

花鈴「ホントに?」

幽魔「うんっღいつも...ありがとうღღ」

...幽魔が花鈴の頬にキスをする...

花鈴「幽魔君...ღ」

幽魔「花鈴ちゃん...ღ」

...不良達が来る...

不良A「そうそう...それでよぉ...」

不良B「ふぅん...だから此処をサボり場に選んだのか...」

不良C「おい!お前ら!此処は俺達の...」

...幽魔が不良3人を睨む...

幽魔「(#▼д▼)アァ?文句あんのか?コルァ!」

不良A「此処でイチャイチャしてんじゃねぇ...」

...言い終える前に吹っ飛ぶ不良A...

幽魔「せっかく美味いモン喰ってる時に...気分悪くさせんじゃねぇよ!」

不良B「やりやがったな!」

不良C「やっちまおうぜ!」

不良A「あの女...ヤっちまうか...」

花鈴「幽魔君...助けて...」

幽魔「ゲスの考えそうな事なんて大抵分かるっての!花鈴ちゃん!一旦弁当片付けて!」

花鈴「うんっ!」

幽魔「教室行って...浩と将騎...呼んで来てくれるかな?」

花鈴「分かった!」

...花鈴が教室に向かって走る...

〈私立神龍帝高校 1年7組教室〉
...花鈴が駆け込んで来る...

浩「んぁ?どした?」

将騎「幽魔と昼飯喰ってたんじゃないのか?」

花鈴「それどころじゃないの!夢幻桜歌公園まで来て!!」

浩「何だか分かんねぇけど...」

将騎「大変なコトになってるらしいな!」

...将騎と浩が花鈴と一緒に夢幻桜歌公園に向かって走る...

〈私立神龍帝高校 夢幻桜歌公園〉
...花鈴達は予想外な光景を目の当たりにした...
幽魔「花鈴ちゃん...」

...そこにはズタボロの幽魔が...

将騎「おいおい...お前ともあろうヤツがこんな雑魚共に梃子摺るなよな...」

幽魔「んなコト...言ったって...何かを護りながらは...キツいんだよ...」

花鈴「護るって?...あっ!お弁当...」

幽魔「ヘヘッ...花鈴ちゃんの愛情タップリの弁当...あんなヤツらに...」

不良達「まだ減らず口を聞く気か!?」

幽魔「フェアに行こうぜ...フェアに...よっ?」

...幽魔が立ち上がりファイティングポーズを取る...

浩「あの構え...まさか!!」

将騎「幽魔!それは辞めろぉぉぉ!!」

幽魔「ゴッド!」

花鈴「幽魔...君!?」

幽魔「デス・フェニックス!」

...幽魔の身体が地獄の業火に包まれて不良達に突っ込んで行く...

不良ABC「ヒェエエエエエエ...」

花鈴「幽魔君!私達の想い出の場所が...壊れちゃう!!」

...花鈴が幽魔の前に立つ...

幽魔「クッ!止まれぇぇぇ!!」

...幽魔が元に戻って止まった...

花鈴「.............」

...花鈴が幽魔をはたく...

幽魔「.............」

花鈴「どうして!?幽魔君は...私達の想い出を全部...壊したいの?」

幽魔「そういう訳じゃ...」

花鈴「此処で炎なんて使ったら...想い出...全部...灰になっちゃうんだよ?」

幽魔「.............」

花鈴「私の知ってる幽魔君は...優しくて...何事にも理論的で...」

幽魔「...力で物事を解決しようとしない...」

花鈴「幽魔君...変わったね...」

幽魔「えっ?」

花鈴「私の声...貴方には...もう届かないの?」

幽魔「...去れ!」

不良達「Σ(・ω・`)!!」

花鈴「幽魔君...」

幽魔「今日は...花鈴ちゃんに免じて許してやる...」

不良達「はいぃ!!」

幽魔「その代わりもう此処には来るな!次顔を合わせた時はどうなるか分かるよな?」

不良達「えっ?」

幽魔「...“死”よりも怖ろしい状況を見せる...」

不良達「もう此処には近づきませぇぇぇぇん!!」

...不良達は逃げる様に去って行った...

幽魔「...今の俺じゃ...花鈴ちゃんを幸せには...出来ないな...」

花鈴「えっ?」

将騎「お前...何言ってんだよ?」

浩「そうだよ!神宮寺の気持ちも考えろよ!!」

花鈴「...私を抱きしめて...『もう離さない』 って言ったのに...」

幽魔「...ゴメン...」

花鈴「...幽魔君...酷いよ...」

将騎「幽魔...まさか!お前!!」

浩「止めても...無駄なのか?」

花鈴「じゃあ...今日の...デートの...後...で?」

幽魔「..................」

花鈴「ずっと...一緒に居てくれるって言ったのに?」

幽魔「...ゴメン...」

花鈴「寂しい時には...抱きしめてくれるって言ったのに?」

幽魔「...ゴメン...」

花鈴「永遠に...護ってくれるって言ったのに?」

幽魔「...ホントに...ゴメン...」

花鈴「...幽魔君のバカ...もう知らない...」

将騎「花鈴?」

花鈴「幽魔君なんて大嫌い!!もう何処にでも行っちゃえ!!」

幽魔「花鈴ちゃん!待っ...」

将騎「今のお前を...花鈴の所に向かわせる訳には...いかないんだ...」

幽魔「......だよな...花鈴ちゃんに伝えておいてくれ...」

将騎「何を!?」

幽魔「いままでありがとう...ゴメン...それと...」

将騎「それと?」

幽魔「...“さよ...なら”...元気で...居て...ね...」

浩「幽魔!貴様ぁ!!!!!!!!!!!」

...浩が幽魔を殴り飛ばす...

将騎「浩?」

浩「神宮寺の事...何も分かってねぇのな...」

幽魔「んぁ?」

浩「毎日毎日...ルンの所来て...お前の誕生日プレゼントだの...」

幽魔「.............」

浩「お前が寒くない様にって...ルンの所に来ては...編み物練習したり...」

幽魔「そう...か...」

浩「神宮寺は...ルンに何でも話してた...」

幽魔「...何...でも?」

浩「あぁ...お前から毎日の様に貰うプレゼントとか...な...」

幽魔「.............だよな...」

浩「んぁ?」

幽魔「俺...バカだよな...全然気持ち...分かっちゃ居ねぇ...」

将騎「.............」

幽魔「幸せにするとか言いながら...結局は...傷つけて...」

将騎「...花鈴の所...行って来い...」

幽魔「...何処に居るか...分かんねぇよ...」

浩「ルンの所に居るんじゃねぇかな?」

幽魔「滝崎...何処に居るんだ?」

浩「...教室...」

幽魔「.........」

...幽魔が教室に向かって走る...

〈私立神龍帝高校 1年7組教室〉
...放課後...

...瑠希奈が花鈴の話を聞いている...

花鈴「ねぇ...瑠希...私...」

瑠希奈「幽魔君に...大嫌いって言っちゃったんでしょ?」

花鈴「えっ?」

瑠希奈「アンタが一番最初に話したんでしょ?」

花鈴「ゴメンね...頭の中...真っ白になっちゃった...」

瑠希奈「しょうがないわねぇ...」

...幽魔が教室に入って来る...

幽魔「...荷物取って...用事済ませたらすぐ消える...」

瑠希奈「そう...私達には関係ないわ...ねぇ?花鈴...」

花鈴「.........うん...」

...幽魔が教科書などを鞄の中に入れて...花鈴の弁当を花鈴の机の上に置く...

花鈴「.....」

...去り際に花鈴の耳元で幽魔が囁く...

幽魔「“...さよなら...花鈴ちゃん...”」

...そう言って幽魔は教室を後にした...

...幽魔が去った後の教室...

花鈴「...幽魔君...ひっぐ...幽魔くぅぅぅん!わぁぁぁぁぁぁぁん...ひっぐ...」

瑠希奈「素直じゃないわね...アンタ達2人...」

...凌達が看板を持って教室に入って来た...

...将騎と浩はカメラを持っている...

花鈴「えっ?えっ?」

凌達「ドッキリ!大成功!!」

瑠希奈「ゴメンねぇ...花鈴」

花鈴「どういう事!?」

龍奈「実は...ね...璃紗が...」

龍牙「そうだったっけ?俺は翔悟から...」

翔悟「何言ってんだよ!?俺は将騎から聞いたんだぜ!?」

優花「私は...優美子から...」

優美子「私も...璃紗ちゃんから...」

将騎「幽魔...居ないんだけど...」

璃紗「えっ?」

将騎「アイツが居ないと...ネタばらし出来ねぇorz」

...幽魔の顔に陰が掛かっている...

将騎「幽...魔?」

幽魔「...んだよ...」

凌「ネタばらs・・・」

幽魔「くだらねぇ...」

浩「聞いてけ」

幽魔「馬鹿馬鹿しい...」

...幽魔が立ち去る...

花鈴「幽魔君!待って!!」

...花鈴が後ろから抱き着いて幽魔を止める...

幽魔「花鈴ちゃん...俺には...」

花鈴「幽魔君じゃなきゃ...ダメなのぉ!!」

瑠希奈「自分の気持ちに素直になったら?鮫野君」

幽魔「えっ?」

瑠希奈「あなた...花鈴が心配だからって...」

花鈴「ちょっと!瑠希!?」

幽魔「...花鈴ちゃん...俺...君の隣に居ても良いのかな?」

花鈴「幽魔君が居ないと...ダメなの!」

幽魔「ゴメン...また...傷つけちゃった...」

花鈴「幽魔君なら...良いよღ」

幽魔「花鈴ちゃん!今度こそ...ホントに...離さない...」

...幽魔が花鈴を強く抱きしめる...

花鈴「幽魔君...痛いよ...」

幽魔「あっ!ご...ゴメン...」

花鈴「いつもの幽魔君に戻ったぁ!ღ」

幽魔「えっ?」

浩「みたいだなww」

将騎「良かった②」

璃紗「花鈴...良かったね...(小声」

花鈴「うんっ!」

幽魔「で...ネタばらしってのは?w」

花鈴「幽魔君も知らないの?」

幽魔「どうせ...不良嗾けたのは...お前らってコトだろ?」

将騎「幽魔!?いつから...」

幽魔「最初っから...」

花鈴「私達も演技してたのよ?」

瑠希奈「流石...演劇部次期部長&副部長...」

将騎「恐れ入りました...」

幽魔「そりゃもう...」

花鈴「先輩達に厳しく鍛えられたから...」

幽魔「演技のイロハを教えて貰ったと言っても過言では無いかも知れない...」

将騎「...おいおい...ホントに泣いてたんじゃないのか?」

花鈴「幽魔君以外の人が居る場所で本気で泣く訳無いでしょ?」

幽魔「えっ?」

花鈴「幽魔君が居ても...他の人が一緒に居たら...本気で泣けないの...」

瑠希奈「やっと...いつもの花鈴に戻ったわね...」

龍奈「うんっ!ヤッパ花鈴の隣には幽魔君が居てくれないと...」

幽魔「どういう事?」

優美子「幽魔君居ないと...花鈴がおかしくなっちゃうの!」

幽魔「えっ?」

優花「旦那なら...何とかしてよね...」

幽魔「おかしくなるったって...どうおかしくなるのか分からなかったら...」

瑠希奈「何かねぇ...甘えて来るのよね...」

幽魔「俺と居る時はいつもだけど...」

瑠希奈「そうなの?」

幽魔「うん」

花鈴「幽魔君...抱いてღ」

幽魔「えっ?...あっ!うんっღ」

花鈴「幽魔君...お昼ご飯...食べなおそ?ღ」

幽魔「じゃっ...いつもの場所...行く?ღ」

花鈴「うんっ!ღ」

...幽魔と花鈴は...お弁当を持って夢幻桜歌公園に向かう...

将騎「んまぁ...幽魔が脅しを懸けてたから不良共は行けないだろう...」

浩「だけどよぉ...他の不良共が...」

龍牙「それは...ねぇみたいだぜ?」

浩「んぁ?どういうコトだ?」

翔悟「どうやら...学校中の不良共に情報が回ったらしい...」

将騎「えっ?」

凌「鮫野幽魔を相手にすると死よりも怖ろしいコトが起きるってな...」

将騎「なら...大丈夫か...」

龍牙「逆に...怖い物見たさに行くヤツらが出たらどうスンだよ...」

翔悟「そうだよな...」

浩「今回のドッキリ企画みたいには行かないかもな...」

凌「絶対そう上手い事行かないだろ...」

...その頃、幽魔と花鈴は...

〈私立神龍帝高校 夢幻桜歌公園〉
幽魔「んじゃ...気を取り直して...」

花鈴「うんっღ」

幽魔「いっただきまーすღ」

...幽魔がまた、ガツガツ食べている...

花鈴「ゆっくり食べないと...お昼の二の舞になっちゃうよ?」

幽魔「そうだね...ゆっくり食べるღ」

花鈴「幽魔君...美味しい?ღ」

幽魔「とっても美味しいよღღ」

花鈴「良かったぁღ幽魔君の口に合うか...不安だったのღ」

幽魔「花鈴ちゃんの料理...世界中のどんな料理よりも美味しいよღ」

花鈴「ホント...に?」

幽魔「うんっღ今まで食べて来た料理の中で...花鈴ちゃんの料理が一番美味しいღ」

花鈴「幽魔君...嬉しいっღ」

...花鈴が幽魔に抱き着いた...





ドッキリ計画...やり過ぎな部分もあったが...幽魔と花鈴は互いの大切さを再認識した

次回、幽魔と花鈴・紅魔と瑠奈のWデートに緊急密着!?

拍手[0回]

PR

...担任が入って来る...
〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
初瀬「おみゃーら!早く席につけぃ!」

幽魔「(#■д■)アァ?」

将騎「その前に腹ごしらえを...」

璃紗「将騎...授業が...(小声」

花鈴「璃紗...放っておけば良いんじゃない?」

幽魔「んまぁ...コイツは放っておいた方が色んな意味で楽な存在だww」

将騎「まだチャイム鳴ってねぇぞ?オイチャンww」

初瀬「そうか...ならもう一度職員室に戻るとしよう...」

...初瀬が教室から出て行く...

幽魔「...喰いたいからってそこまでするのかよ...」

花鈴「お兄ちゃん...」

璃紗「見損なった...(小声」

将騎「なんだよ!その軽蔑の眼差しは!!良いだろ?食べ物は早く食べて上げないといけないんだぞ?」

幽魔「やれやれ...」

...と言いつつ花鈴を見つめている幽魔...

花鈴「(*'ω'*)......ん?幽魔君...私の顔...何かついてる?」

幽魔「今日も...綺麗で可愛いなぁ...と思ってさღ」

花鈴「幽魔君ღ」

...花鈴が幽魔に抱き着いている...

将騎「ずっと引っ付いふぇふぇ暑くふぁふぃふぁんふぇふふぇえふぁ」

幽魔「喰うか喋るかどっちか片方に集中しろよ...」

花鈴「幽魔君の胸の中は涼しいから大丈夫だもんっღ」

幽魔「そ...そうかなぁ...」

花鈴「私の言う事...疑うの?ღ」

...花鈴が上目遣いで指を銜える様にして幽魔を見つめる...

幽魔「(ヤッパ花鈴ちゃん...可愛いღღ)」

...幽魔が花鈴を抱きしめた...

花鈴「えっ?ღ」

幽魔「疑ってないさ!ღ」

...幽魔が髪を掻き上げて花鈴の頬に手を添えながら言う...

花鈴「幽魔君ღ」

幽魔「花鈴ちゃんღ」

...2人がキスをする...

浩「お前ら...暑苦しい...」

幽魔「(#■д■)アァ?文句あんのか?神沢!」

花鈴「コラッ!幽魔君?ღ」

幽魔「いきなり突っ掛かって...悪かったな...神沢...」

浩「ぃぁ...俺の方こそ...スマン...邪魔して...」

瑠希奈「浩!♡先に行くなんてひっどぉい♡」

浩「わりぃわりぃ...ルンの事...待ってたんだけどよ...」

瑠希奈「うん...」

浩「ルンの親父さん...煩くって...」

瑠希奈「ゴメンね...パパ...浩の事...」

浩「まぁ...仕方ねぇさ...」

幽魔「おい!」

浩「なんだよ...」

...幽魔が浩に蹴りを入れる...

浩「Σ(・ω・`)!!テメェ...」

幽魔「...その方が...お前らしいだろ?」

浩「...サンキュー...幽魔...」

幽魔「...気にスンな...浩...」

花&瑠希「2人共...素直じゃないんだから...」

瑠希奈「ホントは仲良くしたいんでしょ?」

浩「...まぁな...」

花鈴「変なプライド...捨てたら?」

幽魔「花鈴ちゃんが...そう言うなら...」

浩「...」

幽魔「意地張っててもしゃあねぇからな...言うとすっかな...」

花鈴「うんっღ」

幽魔「浩...あのよぉ...」

浩「...なんだよ...」

幽魔「これからは...仲良く...しようぜ?」

浩「あ?...俺からも...頼む...仲良く...してくれ...」

花&瑠希「良かったぁ...」

幽魔「言いたい事言ったら...気持ちがスッキリしたよ...」

花鈴「幽魔君...抱っこღ」

幽魔「えっ?ღ」

花鈴「ダメ?ღღ」

...花鈴が上目遣いで指を銜える様にして幽魔を見つめる...

幽魔「花鈴ちゃんが喜んでくれるなら...」

...幽魔が花鈴をお姫様抱っこする...

花鈴「王子様...今日は何処に連れて行って下さるの?ღ」

幽魔「姫が行きたい所なら何処までも...ღ」

花鈴「私は...幽魔君が居れば何処に居ても幸せღ」

幽魔「図書室にでも...行く?ღ」

花鈴「うんっღ」

...2人が手を繋いでスキップして図書室に向かう...

将騎「賢いのか馬鹿なのか...時々分からなくなる...」

浩「確かにな...」

将騎「浩...お前も喰うか?」

浩「でっかいハンバーガーだなwww」

将騎「此処の購買部に売ってるモノで一番好きなんだよwこのハンバーガーww」

浩「ジャンボビッグ...こんなデカいの...1人で2つも喰うなんて贅沢だろwww」

将騎「幽魔が買って来てくれたんだぞ?w」

浩「お前...よく体型維持出来るよな...」

将騎「おう!w“ガリーズブートキャンプ”があるから大丈夫だw」

浩「何処で手に入れたんだよww」

将騎「兄さんから横流しして貰ったw」

浩「相沢先輩から!?」

将騎「おう!」

浩「横流しって犯罪なんじゃ...」

将騎「なんか...友達から借りてそのままパクったらしいww」

浩「借りパクかよ!?」

...その頃...星騎達は...

〈私立神龍帝高校2年6組教室〉
愛里「星騎君!?」

星騎「えっ?えっ?どしたの?」

愛里「あのビデオ...何処にやったの?」

星騎「あ...あのビデオって?」

愛里「私が...奈津に借りてた...」

星騎「知らないよ!だいたい...どんなビデオなんだよ...」

綺羅「やれやれ...お前ら...夫婦喧嘩は他所でやれよ...なぁ?奈津」

奈津「えっ?そうよね...綺羅」

星騎「んぁ?綺羅と木更津さん...付き合ってんのか?」

奈津「綺羅がしつこいから...」

愛里「星騎君!?話逸らさないの!」

星騎「ビデオなんて知らない...」

奈津「ゴメンね?愛里...あのビデオ...実は...」

愛里「えっ?」

奈津「妹の物だったの...勝手に持ち出したら...怒られちゃって...」

愛里「そうだったんだぁ...妹って...悠璃ちゃん?」

奈津「どうして愛里が知ってるの?」

愛里「色々あって...そうよね?星騎君」

綺羅「星騎ならさっき出てったけども...」

奈津「どうして押さえておかないのよ?」

綺羅「無茶言うな!アイツの逃げ足は...コンマ7秒前後なんだぞ?」

奈津「えっ?」

綺羅「そんな人間...押さえつける方が困難だろ!!」

奈津「...役立たず...」

綺羅「ひっでぇな!」

奈津「文句あるの?」

綺羅「当たり前だろ!」

奈津「出来る出来ないの問題じゃないでしょ?」

綺羅「不可能な事には挑戦する主義じゃねぇんだ」

竜吾「お前は相変わらずだな...」

春香「やるかやらないかの問題って言いたいんでしょ?竜吾君」

竜吾「そそ」

綺羅「んじゃ...竜吾に任せるわ」

竜吾「チッ!出来れば...アイツを追うのだけは勘弁だったんだがな...」

...竜吾が教室から出て行く...

〈私立神龍帝高校屋上〉
星騎「フィー...」

...星騎が屋上で酒を呑んでいる...

...竜吾が来る...

竜吾「お前...」

星騎「あぁ...お前か...アイツには...内緒な?」

竜吾「アイツって愛里ちゃんか?」

星騎「んまぁ...な」

竜吾「お前...何か隠してないか?」

星騎「んぁ?なんで全部お前に話さねぇといけねぇんだよ?」

竜吾「とりあえず...早く戻らねぇと...怒ってるみたいだぜ?」

星騎「今呑んでる一缶呑み終えたら戻る...」

竜吾「...早くしろよ...」

星騎「うるせぇな...酒ぐらいゆっくり呑ませろや...」

...竜吾が教室に戻って行く...

星騎「愛里と...由真...か...」

...星騎が呟いている...

〈私立神龍帝高校2年6組教室〉
竜吾「チッ!」

春香「どうだった?」

竜吾「聞く耳持たずって感じだったな...」

綺羅「お前の言い方だったら仕方ねぇんじゃねぇの?」

竜吾「なんだと?」

綺羅「喧嘩ッ早いのもどうかと思うけどな...」

...星騎が戻って来る...

星騎「やれやれ...グダグダうるせぇ野郎だぜ...竜吾は...よ」

綺羅「んまぁ...俺もオメェの気持ち分からんでもねぇよ...星騎」

竜吾「んだと!?」

愛里「喧嘩しないの!」

奈津「綺羅も...挑発しちゃダメ...」

春香「竜吾君...落ち着いて...」

星騎「...分かりもしねぇのに...俺の過去について...とやかく...ウゼぇんだよ...」

竜吾「星騎!テメェ!!」

...竜吾が星騎に殴り掛かる...

星騎「んぁ?殴るってのはなぁ...こうヤんだよ!!」

...星騎が竜吾を殴り飛ばす...

竜吾「グッ!...ガハッ...」

綺羅「俺...知らねっと...」

...綺羅が逃げようとする...

奈津「綺羅...逃げられないわよ...」

春香「だって...」

愛里「居合わせただけで当事者になっちゃうから...」

星騎「大丈夫だよ...俺がヤった事だ...」

愛里「でも...」

星騎「心配スンなって!こういうのは...ヤっちまった本人だけが...」

綺羅「お前...まさか...」

星騎「んまぁ...辞めるコトには...なんねぇだろうけどよ...」

綺羅「なんだよ?」

星騎「もしもの時は......を頼む」

綺羅「あ?何言ってるか聞こえねぇよ」

星騎「もしもの時は...“2人”を頼む...」

綺羅「“2人”って誰だよ?お前には...向坂だけじゃねぇのか?」

星騎「...色々...あんだよ...あんま...詮索スンなよな...」

綺羅「わりぃ②...危うく竜吾みたくなる所だった...」

星騎「まぁ...良いんだけどな...」

愛里「星騎君...もしかして...分かってたの?」

星騎「ん?...まぁ...な...」

綺羅「なんだよ?教えろよ!星騎」

奈津「愛里?...何の話?」

愛里「私と...星騎君だけの秘密」

星騎「そういう事だ!...盗み聞きなんて姑息な真似...スンなよ?」

綺羅「盗み聞きってのはどういう事だ?」

星騎「やれやれ...」

愛里「屋上...行きましょ?」

星騎「ん?...あぁ...」

〈私立神龍帝高校屋上〉
星騎「...で?由真の方は...最近出て来てないのか?」

愛里「何かねぇ...星騎君には逢いたいみたいなんだけどね...」

星騎「俺達が2人きりになんねぇと出て来たくないってか?」

愛里「うん...」

星騎「我が儘なお姫様だこって...」

...愛里と由真が入れ替わる...

由真「我が儘で悪かったわね...」

星騎「聞いてたのかよ!?」

由真「愛里を通して私にも聞こえてる事忘れないでよね...」

星騎「わぁってるって...」

由真「星騎...」

星騎「んぁ?」

...由真が星騎にキスをする...

由真「愛里の事...傷つけたら許さないから!!」

星騎「俺が...愛里の事...傷つける訳ねぇだろ?」

由真「じゃあ...また...お昼に...ねっ?」

星騎「分かった」

...由真と愛里が入れ替わる...

愛里「んもぅ...由真と居る時は私の事...呼び捨てで呼んでくれるのに...」

星騎「だって...愛里が呼び捨てで呼んでくれねぇからさ...意地悪してみたくなった」

愛里「そういう所...昔と変わってないね?」

星騎「そうか?」

愛里「うん...星騎の意地悪な所...ちょっとだけ...嫌い...」

星騎「じゃあ...これから意地悪しねぇよ...」

...その頃、幽魔達は...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「職員室戻ったきり...戻って来ねぇな?」

花鈴「ちょっと...遅すぎるよね?」

幽魔「わりぃが...翔悟...」

翔悟「わぁってるって...」

優美子「職員室...だよね?」

花鈴「ゴメンね...優美子...」

優美子「花鈴が謝る必要...無いと思うんだけど...」

幽魔「とりあえず頼むゼ?」

翔悟「任せろって」

...翔悟と優美子が職員室に向かう...

〈私立神龍帝高校職員室〉
翔&優「失礼します」

春倉「どうしました?」

翔悟「初瀬先生が職員室に戻ったっきり戻って来られないので...」

優美子「呼びに来ました...」

春倉「ちょっと待ってて下さいね?鷹上君、姫野さん」

翔悟「分かりました」

優美子「少々お待ちさせて頂きます」

春倉「初瀬先生!初瀬先生!」

初瀬「はい...なんでしょう?」

春倉「代議員の子達が...」

初瀬「えっ?あああああああああ!」

春倉「授業の用意しながら...寝てたんですか?困った方だ...」

初瀬「すみません...」

春倉「しっかりして下さらないと...」

初瀬「次からは...気をつけます...」

春倉「早くしないと...授業終わりますよ?」

初瀬「春倉先生...助かりました」

春倉「お互い大変ですが...無理はしない様にしましょ」

初瀬「そうですな」

翔悟「先生~」

優美子「皆...チャイム鳴ったらブーイングすると思いますが...」

初瀬「春倉先生!では...後で」

春倉「そうですね...」

...初瀬先生が自クラスに向かう...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「遅い!」

花鈴「先生も色々あるんだよ...」

将騎「初瀬の事だ...授業の用意しながら寝てたに決まってる!」

初瀬「酷い言われ様だな...」

浩「まぁ...遅かったんだから自業自得だろ...」

龍牙「言われるコトは分かってたはずだ」

凌「んまぁ...目の下にクマ出来てるから...誰でも分かるだろう」

瑠希奈「そう言われてみれば...」

龍奈「確かにそうかも...」

優花「先生...授業の用意に戻ったのに寝てるなんて...どういう事?」

初瀬「それは...その...」

幽魔「言い訳は...聞かねぇよ?」

花鈴「先生?授業...始めてください」

初瀬「ん?...あぁ...分かった」

...一時間後...

初瀬「鮫野...神宮寺...号令頼む...」

幽&花「起立!礼...」

初瀬「次の授業の準備をしておく様に」

将騎「へーいw」

...初瀬が職員室に戻って行く...

幽魔「まだ...4時間目の前かよ...」

花鈴「えっ?」

将騎「次の授業終わったら昼飯だな?お前ら...何処で食べるんだ?」

幽魔「いつもの場所」

花鈴「幽魔君...覚えててくれたんだღ」

幽魔「花鈴ちゃんが...学校の中で二番目に好きな場所って言ってたからねღ」

将騎「一番は何処だよ?」

花鈴「幽魔君の隣の席ღ」

将騎「どんだけ一緒に居たいんだよ...」

花鈴「一生が終わるまで...」

幽魔「ずっと一緒に...」

将騎「ヤレヤレだぜ...」

浩「で...次の授業って誰だったっけ?」

幽魔「えっと...チッ!」

浩「どうした?幽魔...」

幽魔「山宮...か...」

花鈴「...お弁当持って...いつもの場所...行く?」

幽魔「うん...」

花鈴「瑠希!」

瑠希奈「何?」

花鈴「ノート...見せてね?」

瑠希奈「良いわよ」

幽魔「浩...ノート見せてくれよ?」

浩「おう!」

...幽魔と花鈴が教室を出て行く...

将騎「アイツら...山宮の授業の単位...大丈夫かね...」

璃紗「2人なら...大丈夫...(小声」

将騎「璃紗がそう言うなら間違いないだろ...」

〈私立神龍帝高校 夢幻桜歌公園〉
...幽魔と花鈴が手を繋いで楽しそうに話しながら来る...

幽魔「此処...教室から少し離れてるけど...良い景色だよねღ」

花鈴「うんっღこの学校で初めて逢ったのは...此処だったよね?ღ」

幽魔「そうそう...俺が此処のベンチで寝てたら...」

花鈴「私が...座ろうとして声を掛けたんだよね?」

幽魔「そうそう...2人で...再会を抱き合って喜んだんだっけ...」

花鈴「うんっღ懐かしいなぁ...」

幽魔「その時からずっと...此処を気に入ってたよね?」

花鈴「だって...此処には...」

幽魔「此処には?」

花鈴「幽魔君との想い出が...沢山あるからღ」

幽魔「此処で再会して...此処で毎日一緒に食事して...」

花鈴「此処でファーストキスして...此処で毎日語り合って...」

幽魔「此処でお互いの好きな所を言い合って...」

花鈴「此処で...婚約...」

幽魔「此処は...俺達の想い出が沢山あるから...」

花鈴「どうしたの?」

幽魔「2人の卒業写真は...此処で沢山...撮りたいね?ღ」

花鈴「うんっღ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


...幽魔と花鈴の想い出の地...潰れません様に...

次回、不良達が幽魔と花鈴を!?

拍手[0回]

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「確か...花鈴ちゃんって妹さん居たよね?」

花鈴「えっ?どうして??」

幽魔「俺も弟が居るからさ...」

花鈴「でも...どういう関係が...」

幽魔「同じクラスらしいんだよね...」

花鈴「えっ?でも...お兄ちゃんの息子にベッタリって...」

...此処で将騎が現れる...

将騎「それは表面上らしいぞ?」

幽魔「Σ(・ω・`)!!将騎!?」

花鈴「どういう事?お兄ちゃん!?」

将騎「翼に聞いたんだが...」

幽魔「ほぉ...」

花鈴「なんて?」

将騎「憧れだけの存在だったらしい...」

幽魔「なるほどね...俺みたいなモンか...」

花鈴「ゆ...幽魔君!?」

幽魔「えっ?」

花鈴「確かに...幽魔君...全学年の女子達にたかられてるモンね...」

幽魔「全く...困ったモンだよ...」

花鈴「えっ?」

幽魔「俺は...花鈴ちゃんが傍に居てくれるなら何処でも良いんだよღ」

花鈴「幽魔君ღ」...花鈴が幽魔に抱き着く...

幽魔「今度の休み...妹さん連れて来てね?ღ」

花鈴「うん!ღ幽魔君も...弟さん連れて来てね?ღ」

将騎「Wデートか...」

幽魔「帰ったら紅魔に伝えておくよღ」

花鈴「私も瑠奈に伝えておくねღ」

幽魔「うんღ」

花鈴「瑠奈...今頃...何してるかな?」

幽魔「紅魔と仲良くしてくれてたら嬉しいけどね」

花鈴「そうね...」

...その頃、紅魔と瑠奈は...

<私立龍波中学校2年9組教室>
...紅魔が窓際の自分の席で突っ伏している...

翼「紅魔ぁ」

紅魔「んぁ?どした...翼」...翼に呼ばれて紅魔が起き上がる...

翼「神宮寺...なんとかしてくれよ...」

紅魔「?瑠奈ちゃんがなんでお前と?」

翼「俺が聞きたいよ...」

紅魔「んまぁ...瑠奈ちゃん連れて来てくれよ...」

翼「自分で呼べよ...」

紅魔「兄貴と姉貴の喧嘩の所為で眠いんだ...」

翼「俺も兄貴欲しいぜ...」

紅魔「そういや...お前...兄弟とかって居るのか?」

翼「ん?ぃぁ...居ないけど...」

紅魔「出来れば...どっちか連れてってくれ...」

翼「おいおい...無理だろ...」

...瑠奈が来る...

瑠奈「紅魔様...翼君...何を話してるんですの?」

紅魔「瑠奈ちゃん...ぃぁ...兄弟の話してるんだよ」

翼「そうそう...俺さ...兄弟居ないから羨ましいんだよ」

紅魔「そっか...でも居たら嫌だって思うけどな...瑠奈ちゃんは?」

瑠奈「私は...姉が...」

翼「妹でも弟でもどっちでも良いから欲しいな...」

紅魔「妹ねぇ...」

翼「別に弟でも良いんだけどな...」

紅魔「上に3人も居ると...ちょっとな...」

翼「なんだよ?」

紅魔「ぃぁ...下が欲しくなるんだよな...」

瑠奈「分かる気がしますわ」

紅魔「あのさ...」

瑠奈「なんでしょう?紅魔様」

紅魔「ぃぁ...その...なんで様づけ?」

瑠奈「えっ?紅魔君...嫌...だった?」

紅魔「俺は...そっちの呼び方が好き...かな?」

瑠奈「分かったわ...次から...気をつけるね?」

紅魔「さっき兄貴からメール来たんだけどさ...」

瑠奈「えっ?」

紅魔「何か...瑠奈ちゃんと俺&兄貴と花鈴さんで今度の休みにWデートしようって...」

瑠奈「お姉様達と一緒にデート...」

紅魔「もちろん...瑠奈ちゃんと一緒なら俺は何処でも良いんだけども...」

瑠奈「紅魔君ったら...幽魔さんみたい...」

紅魔「えっ?」

瑠奈「お姉様ね...幽魔さんに言われたんだって...」

紅魔「えっ?」

瑠奈「『花鈴ちゃんと一緒なら何処でも良いよღ』って」

紅魔「流石...兄貴だゼ...」

2-9名も無き女子一同「紅魔くぅん♡コッチ向いてぇ~♡」

翼「お前も大変だな...紅魔...」

紅魔「まだ全学年の女子生徒が来ないだけ...翼よりはマシさ...」

翼「んまぁ...お互い大変って事に変わりないなw」

紅魔「まぁなww」

2-9名も無き女子一同「紅魔くぅん♡翼くぅん♡」

瑠奈「んもぅ...なんで...皆...」

由愛「そうよね...」

悠璃「翼のモテ振りも今までと変わりないわね♡」

翼&紅「やれやれ...」

...2-9の騒ぎを聞きつけてか、全学年の女子生徒がドタドタとやって来る...

全女子生徒「翼くぅん♡紅魔くぅん♡コッチ向いてぇ~♡」

翼&紅「いっ!?」

紅魔「翼...どうするよ?」

翼「紅魔!...逃げるぞ!!」

紅魔「その言葉...待ってたぜ?」

翼「しばらく屋上に隠れるぞ!」

紅魔「おう!」

...翼と紅魔が屋上まで走る...

瑠奈「紅魔君...大丈夫かな?」

悠璃「翼...何も逃げなくても...」

<私立龍波中学校屋上>
紅魔「さーってと...」

翼「何処に隠れる?紅魔」

紅魔「そうだな...」...紅魔が何やら隠れられそうな場所を見つける...

翼「どうした?...紅魔??」

紅魔「あの場所なんてどうだ?」...紅魔が自分達が入って来た扉の上を指す...

翼「あの場所なら確かに見つからないな...」

...翼と紅魔が屋上の扉の上に隠れる...

全女子生徒「翼くぅん♡紅魔くぅん♡何処ぉ~?」

翼「ホントに見つからないんだよな?紅魔...(小声」

紅魔「大丈夫だ...此処は絶対見つからない...(小声」

全女子生徒「2人共居ないね...教室戻りましょ...」

...女子生徒達がそれぞれの教室に戻って行く...

...紅魔が女子達が去って行ったのを確認する...

紅魔「行ったみたいだぜ?翼」

翼「助かったぜ...紅魔...」

紅魔「なぁに...良いってコトよ!困った時は...お互い様ってヤツさ」

翼「モテるのも困るよな...」

紅魔「あぁ...そろそろ授業じゃなかったっけ?」

翼「もうそんな時間か?」

紅魔「休憩も出来ねぇとは...」

翼「確かにな...」

紅魔「先週からずっと寝不足なのによぉ...ふぁ~あ...」...紅魔が欠伸をする...

翼「大丈夫か?紅魔」

紅魔「んぁ?まぁ...一応...な...」...紅魔が倒れる...

翼「紅魔!?大丈夫かよ...」

紅魔「........」

翼「チッ...」...翼が紅魔を担いで教室に走る...

<私立龍波中学校2年9組教室>
翼「ぜぇ...はぁ....ぜぇ...はぁ....」

悠璃「翼?」

翼「悠...璃...」...翼も倒れる...

由愛「翼君?」

麗「悠璃...由愛ちゃん...霞ちゃん...龍子ちゃん...翼君を席に運びましょ?」

瑠奈「紅魔君!?」

紅魔「瑠奈...ちゃん...」

瑠奈「立てる?」

紅魔「今...ちょい無理...」

瑠奈「えっ?」

紅魔「戒...すまねぇが...」

戒「OK!紅魔君...大丈夫なのか?」

紅魔「呼び捨てで呼んでくれて良いよw」

戒「そうか...紅魔の席って何処?」

紅魔「窓際の...翼の前...」

戒「後ろから2番目か...」

紅魔「そそ...」

悠璃「翼...大丈夫?」

翼「どうやら...俺も...寝不足が...祟ったみたいだ」

紅魔「...お前もか?...翼...」

翼「どうやら...なっ?」

翼&紅「はははは...は...は...」...2人同時に机に突っ伏す...

瑠奈「紅魔君!?大丈夫?紅魔君!!」

悠璃「翼!?ちょっと翼?大丈夫なの?」

...その頃、幽魔と花鈴は...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「んまぁ...今日の帰りに2人と待ち合わせて即効デートっていうのもありだと...」

花鈴「幽魔君...怒られないの?ღ」

幽魔「俺?俺は弟達と住んでるから...怒るのは鈴麗くらい...かな?ღ」

花鈴「3人で暮らしてるの?ღ」

幽魔「うん...金は俺が稼いでるんだけどね...」

将騎「そういや...ふぉんふぁふぉふぉふぃっふぇふぁな...」

幽魔「また...早弁かよ?...懲りねぇなぁ...昼飯分けろって喚いても分けねぇぜ?」

将騎「そう言うなよ...」

幽魔「そう毎日毎日取られたんじゃ花鈴ちゃんに申し訳が立たねぇよ...」

花鈴「お兄ちゃん!?なんで幽魔君の分まで取っちゃうのよ!」

将騎「だってだって...幽魔の弁当の方が大きいんだもん!」

花鈴「お兄ちゃんのお弁当なんて適当に何か詰め込んでおけば良いけど...」

将騎「んばぬ?」

花鈴「幽魔君のお弁当は...お兄ちゃんのお弁当みたくしちゃいけないの!」

将騎「誰が決めた?」

花鈴「幽魔君には...栄養バランスの良い物取って貰わないと...ねっ?ღ」

幽魔「花鈴ちゃん...そこまで考えて作ってくれてたなんて...ღ」

...幽魔が花鈴を抱きしめる...

花鈴「えっ?ちょっと幽魔君?ღ」

幽魔「俺...スンごい嬉しいよ!花鈴ちゃんが俺の栄養バランスの悪さ...
知っててくれてたなんて...」

花鈴「幽魔君...休みの日...鈴麗ちゃん達が居ないからって...」

幽魔「えっ?えっ?」

花鈴「インスタント物ばっかり食べて...」

幽魔「なんで知ってんの?」

将騎「わりぃな幽魔...チクらせて貰ったぜ?」

幽魔「あーっ!将騎っ!お前!!」

将騎「なんだよ?」

幽魔「元はと言えば...あのインスタント食品...」

将騎「えっ?何を言うのかな?...」

幽魔「ほとんどお前が持って来て一緒に食おうって言ったのが始まりじゃねぇか!!」

将騎「ピギャー!それを言うなぁ!!」

花鈴「お兄ちゃん!?」

璃紗「将騎ったら...懲りないんだから...」

幽魔「やれやれ...」

将騎「お前ら...」

幽魔「早く飯の時間にならないかなぁ...花鈴ちゃんの今日のお弁当なんだろなぁღ...」

花鈴「お昼まで...ひ・み・つღ」

幽魔「昼が待ち遠しいよ...ღ」

将騎「うぅ...腹減ったぁ...」

...そこにウマイのうを大量に持った星騎が通りかかる...

星騎「早い所教室に戻らねぇとな...」

将騎「兄さん!」

星騎「なんだ?『ウマイのう』は一本たりとも渡さんぜよ!」

...星騎が教室にそそくさと戻って行く...

将騎「しょ...食料が...」

幽魔「やれやれ」...そう言いながら幽魔が教室を出て行く

花鈴「幽魔君?待ってღ」...花鈴が幽魔を追い駆ける...

〈私立神龍帝高校1階廊下〉
幽魔「ったくぅ...買って来て欲しいなら言葉で言えっての...」

花鈴「幽魔君っ!」

幽魔「か...花鈴ちゃん!どうしたの?」

花鈴「もしかして...いつも?」

幽魔「ほぼ毎日かな?アイツが俺に目配せした時は食糧危機の証拠だから...」

花鈴「ゴメンね?いつもお兄ちゃんが...」

幽魔「大丈夫!もう慣れたよ...」

花鈴「えっ?」

幽魔「始めの内は...嫌だったんだけどね...」

花鈴「じゃあどうして?」

幽魔「断ると面倒な事になるから...」

花鈴「そっかぁ...」

幽魔「花鈴ちゃんも...一緒に来る?ღ」

花鈴「良いの?ღ」

幽魔「うんっ!ღ」

〈私立神龍帝高校購買部〉
幽魔「姉さん!」

花鈴「えっ?」

...そこには...とても綺麗な女性が立っていた...

花憐「幽魔!?隣の子は?」

花鈴「初めまして!お姉様...神宮寺花鈴で御座いますღ」

可憐「自己紹介が遅れてゴメンなさいね?私は鮫野花憐!幽魔の姉よ?」

花鈴「幽魔君の...妻ですღ(///▽///)テレテレ」

幽魔「姉さん...どうしたの?」

花憐「ふぅん...弟には勿体ないくらいね...」

幽魔「ねっ...姉さん!何言い出すんだよ!?」

花鈴「えっ?」

花憐「弟の妻には勿体ないくらい可愛いわぁ...」

幽魔「それより姉さん...今日は何があるのさ?」

花憐「そうねぇ...ビッグジャンボバーガー2個とハート柄のスカーフね...」

幽魔「じゃあ...それ全部ね」

花憐「アンタ...相変わらず豪快ねぇ...」

幽魔「何円?」

花憐「えっと...7858円よ...」

幽魔「げっ...ほとんど将騎の食費じゃねぇかよ...トホホ...」

花鈴「えっ?でもスカーフなんてどうするの?」

花憐「花鈴ちゃん...分かってるんでしょ?」

花鈴「えっ?」

花憐「優等生の天然ちゃんって可愛いわねぇ...」

花鈴「天然なんかじゃ...」

...2人が談笑してる間に幽魔が代金を払っている...

幽魔「姉さん...勘定よろしく...」

花憐「えっ?あぁ...はいはい...」

花鈴「(幽魔君...あのスカーフどうするんだろう?鈴麗ちゃんにあげるのかな?)」

花憐「200円のお釣りよ...」

幽魔「いつもゴメンな?姉さん...」

花憐「気にしないの!」

幽魔「ありがと...姉さん...」

花憐「また来なさいよ?また花鈴ちゃん連れて...ねっ?」

幽魔「分かった...」

...幽魔が花鈴と一緒に教室に向かう...

〈私立神龍帝高校1階廊下〉
花鈴「幽魔君?」

幽魔「ん?ღ」

花鈴「さっきのスカーフ...」

幽魔「ゴメンゴメン...今出すよ...」

...幽魔がハート柄のスカーフを取り出す...

花鈴「えっ?」

幽魔「少し遅くなったけど...誕生日...おめでとうღ」

花鈴「えっ?...あっ!」

幽魔「今年は...渡してなかったよね?ღ」

花鈴「ありがとっღさっそくしてみるね?」...花鈴が幽魔に貰ったスカーフをする...

幽魔「花鈴ちゃん...とっても似合ってるよღ」

花鈴「幽魔君ありがとっღ大事にするね?ღ」

幽魔「うんっღ」

...そうこうしてる間に教室に到着...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「ほらよっ!」

...幽魔が将騎にさっき買ったジャンボビッグバーガー2個を袋ごと投げる...

将騎「サンキュー!」

幽魔「お前...それ好きだよな?」

将騎「おう!」

幽魔「後2分で喰い切れるのか?」

将騎「なぬっ?」

幽魔「やれやれ...」



















将騎よ...お前...大食感にキャラ位置固定されかねんよ...

Wデートは後編で...

次回、幽魔と花鈴の想い出の地が明らかに!

拍手[0回]

〈私立神龍帝高校演劇部部室〉
星騎「んまぁ...そろそろ解散とするかね...」

将騎「えっ?なんで?」

星騎「んぁ?そろそろ授業始まるんじゃなかったか?」

愛里「そうね...じゃあそろそろ...」

将騎「兄さんってそんなに真面目だったっけ?w」

星騎「将騎...おまっ!」

璃紗「将騎...あまり先輩を困らせない方が...(小声」

将騎「ご...ゴメン...」

幽魔「とりあえず教室へ!先輩!お疲れ様でした!」

花鈴「あっ!幽魔君...待ってよぉ...」

幽魔「花鈴ちゃん...ღ」...幽魔が花鈴の腕と自分の腕を絡ませる...

花鈴「幽魔君...ღ」...花鈴が幽魔に抱き着く...

星騎「仲が良くて良いな...アイツらは...」

愛里「そうね...」

星騎「んで...お前らは...行かんくても大丈夫なのか?」

将騎「うっはwそうだった!璃紗行くぞ!」

璃紗「将騎...待って...」

...幽魔と花鈴...そして将騎と璃紗が教室に急ぐ...

星騎「俺達もそろそろ...」

愛里「でも...部室の鍵...」

星騎「んまぁ...教室戻るまでに職員室あるんだからさ...」

愛里「そうね...」

...星騎と愛里も部室から出る...

...そして星騎が部室の鍵を閉める...

...ガチャッ...

...鍵の閉まる音がした...

星騎「コレで良しっと!」

愛里「星騎君!急がないと!!」

星騎「そう急かなくても大丈夫だよ」

愛里「でも...」

星騎「ウチのクラスの担任はいつも1時間目始まるギリギリに来るから大丈夫さ」

愛里「そうなの?」

星騎「そそw」

愛里「でも念には念を...」

星騎「分かったよ...今行くから...」

愛里「早く!!」

...星騎と愛里も教室に急ぐ...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「間に合ったぁ...」

花鈴「...幽魔君ღ」

幽魔「ん?」

花鈴「そろそろ...降ろして...」

幽魔「席まで行くって...足...痛いんでしょ?」

花鈴「えっ!?どうして...知ってるの?」

幽魔「どうしてって...花鈴ちゃんの抱き着き方がいつもと違ったから...」

花鈴「幽魔君...ありがとう...」

幽魔「花鈴ちゃん...後で...傷の手当てするから...」

花鈴「うんっღ」

...幽魔が花鈴の席の前に着く...

花鈴「此処で...良い...」

幽魔「立つの...辛いでしょ?俺が...座らせてあげる...」

花鈴「幽魔君...いつもゴメンね...」

幽魔「ううん...こんな事しか出来ないけど...」

花鈴「そんな事無いよ?幽魔君のお蔭で私...どれほど救われてるか...」

将騎「お前ら...演技に熱籠り過ぎ...」

璃紗「将騎...(小声」

将騎「んぁ?璃紗??」

璃紗「2人に怒られても...知らない...」

幽魔「将騎!俺達がいつ演技をしたって!」

...幽魔がポーズ付きでセリフ風に言う...

花鈴「そうよ...酷い...」

...花鈴が泣く...

幽魔「花鈴ちゃん...もうすぐ席だから...」

花鈴「幽魔君...いつもありがとうღ」

幽魔「お礼を言うのは俺の方だよ...いつも支えてくれて...ありがとうღ」

花鈴「幽魔君ღ」幽魔「花鈴ちゃんღ」...2人は抱擁を交わす...

将騎「やれやれ...」璃紗「将騎...2人に聞こえる...(小声」

将騎「すまねぇ...」

幽魔「花鈴ちゃん...足に衝撃が無い様に...ゆっくり...座らせるからねღ」

花鈴「ありがとღ幽魔君ღღ」

...幽魔が繊細にゆっくりと丁寧に花鈴を椅子に座らせる...

花鈴「幽魔君...大丈夫?」幽魔「平気、平気!疲れてないよ?」

花鈴「そうじゃなくて...」幽魔「ん?」

花鈴「ううん...何でもない...」幽魔「傷の手当て...するね?ღ」

花鈴「うんっ!ღ」幽魔「えっと...消毒剤...消毒剤は...っと...」

...幽魔が医療用ポシェットを探っている...

幽魔「あったあった...」...幽魔が花鈴の足首にガーゼを当て消毒する...

花鈴「きゅぅっღ」...沁みたのか...花鈴が可愛い声を出す...

幽魔「ゴメンね?沁みちゃったかな?」

花鈴「ゴメンね...変な声出しちゃって...」...花鈴が幽魔に謝る...

幽魔「俺なら大丈夫だから...」花鈴「幽魔君...優しいんだねღ」

幽魔「俺は将騎みたいに冷酷非道じゃないからねღ」将騎「どういう意味だ!幽魔!!」

幽魔「怒んなって...」

花鈴「だって...お兄ちゃんだったら『変な声出すな!!』って怒るでしょ?」

将騎「当たり前だ!何が『きゅぅっღ』だ!ふざけた声出して!!」

璃紗「...将騎...幽魔君の顔...(小声」

将騎「璃紗?幽魔の顔がなんだって?」

幽魔「将騎...どうなりたい?」

将騎「えっ?えっ?...ギャーーーーー!!(大声」

...将騎の悲鳴が学校中に響き渡る...

幽魔「ゴメンね...花鈴ちゃん...」

花鈴「幽魔君が謝る事じゃ...」

幽魔「将騎の事じゃなくて...傷の手当て...ほったらかしにして...」

花鈴「ううん...良いの...幽魔君に触られてるだけで...私...幸せღ」

幽魔「そう言って貰えると...嬉しいなღ」

花鈴「手当ての続き...お願いღღ」...花鈴がおねだりしている...

幽魔「うんっ!ღいつでも俺に言ってღღ」

花鈴「ありがとぉღ」

...幽魔が手当ての続きをしている...

幽魔「これで...良しっと...」

...幽魔が花鈴の足首に湿布をする...

花鈴「えっ?湿布??」

幽魔「軽く...捻ってたみたいだからさ...包帯でも良かったんだけど...」

花鈴「えっ?幽魔...君?」

幽魔「包帯だと...お義父さん達が心配するだろうと思ってさ...」

花鈴「幽魔君...大好きっღ」...花鈴が幽魔に抱き着く...

幽魔「もう...離さない!」花鈴「約束...だからね?ღ」

璃紗「花鈴...(小声」

花鈴「どうしたの?璃紗??」

璃紗「トイレとか...どうするの?(小声」

将騎「そうだよなぁ...授業とか...」

璃紗「体育の時なんて...大変よ?(小声」

花鈴「そうよねぇ...」

幽魔「でもよ...トイレに彼女と一緒に入ったって人も居たし...」

将騎「誰だよ?それ...」

...此処で星騎達登場...

星騎「んまぁ...俺達だが?」

愛里「星騎君...恥ずかしいわ...」

将騎「兄さん達が!?」

星騎「んまぁ...秘密だったんだが...」

愛里「もう...秘密って言ったのにぃ♡」

星騎「ゴメン②」

愛里「教室戻りましょ?」

星騎「だな!」

...星騎達が教室に戻る...

花鈴「授業とかノートどうしよう...」

幽魔「俺に...任せて!」

花鈴「えっ?」

幽魔「俺...両利きだから...」

将騎「そういう問題じゃない気がスンだけども...」

花鈴「幽魔君に文句言わないで!ღ」

璃紗「幽魔君の事になると花鈴は怖いから...気をつけて...(小声」

幽魔「花鈴ちゃん...落ち着いて...」

花鈴「幽魔君が...そう言うなら...」

将騎「幽魔が花鈴と一緒になってくれて良かったゼ...」

幽魔「花鈴ちゃんをこれ以上怒らすなよ?」

将騎「ご...ゴメン...」

花鈴「幽魔君...トイレ...着いて来てღ」

幽魔「えっ?あっ!うんっ!ღ」

...幽魔が花鈴と腕を組んでトイレに行く...

〈私立神龍帝高校1階女子トイレ〉
花鈴「幽魔君...一緒に...」

幽魔「えっ?」

花鈴「早くぅ!ღ」...花鈴が幽魔を引き摺り込む...

幽魔「大丈夫かなぁ...」

花鈴「幽魔君なら誰も咎めないよ?ღ」

幽魔「将騎が絶対何か言って来そうだけども...」

花鈴「私が...幽魔君の為に...お兄ちゃんを...」

幽魔「ありがとღ花鈴ちゃんღღ」

花鈴「幽魔君...キスして...ღ」

幽魔「えっ?...分かった...」

花鈴「幽魔君ღ」

幽魔「チュッღ」

花鈴「(///▽///)テレテレ」

ノックの音「ゴンゴンゴンゴンゴン!」

幽魔「Σ(・ω・`)!!」

花鈴「幽魔君...どうしよ...」

幽魔「どうすれば...」

花鈴「だ...誰?」

瑠希奈「花鈴!早くして...」

花鈴「えっ?瑠希??」

瑠希奈「花鈴...」

花鈴「瑠希...他は開いてないの?」

瑠希奈「全部...故障中...」

花鈴「ちょっ...ちょっと待って!」

幽魔「ど...どうしよう...」

花鈴「瑠希には私から説明するわ!」

...花鈴が扉を開く...

花鈴「ゴメンね...瑠希...」

瑠希奈「それは良いけど...なんで鮫野君まで?」

花鈴「実はね...私...1人でトイレ来るの心細いのよ...」

瑠希奈「なら私に言えば良いのに...」

花鈴「幽魔君と片時も離れたくなくって...無理言って着いて来て貰ったの...」

幽魔「ビックリさせて悪かったな...滝崎...」

瑠希奈「ううん...大丈夫...(今度私も浩を連れ込もうかしら?」

花鈴「幽魔君!教室...戻ろっ?ღ」

幽魔「うんっ!ღ」

...幽魔と花鈴は腕を組んで教室に戻って行く...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「花鈴ちゃん...傷の具合...どう?」

花鈴「幽魔君の手当てのお蔭でとても楽よ?ღ」

幽魔「母さん直伝だからね...」

花鈴「幽魔君のご両親に逢ってみたいなぁღ」

幽魔「父さん..か...」

...幽魔が落ち込む...

花鈴「えっ?」

幽魔「父さんに逢えるなら...逢いたいよ...」

...幽魔が声も出さずに泣く...

花鈴「私...何か悪い事言った?」

幽魔「言ってなくてゴメンね?」

花鈴「えっ?」

幽魔「俺の父さん...去年...雪崩にあって...死んだんだ...」

将騎「そんなに最近だったか?」

幽魔「あぁ...父さんは...レスキュー隊だったんだけどさ...」

花鈴「うん...」

幽魔「雪山で遭難した人達を助ける為に...雪崩の...犠牲に...クッ!」

...幽魔が唇を噛み締める...

花鈴「幽魔君...辛かったでしょ?私の胸で良かったら泣きついて良いから...」

幽魔「花鈴ちゃん...うわーーーん!」

...幽魔が花鈴に泣きつく...

将騎「幽魔が人前で涙を流すなんて信じられん...」

花鈴「そんなに凄い事なの?」

将騎「凄いも何も...幽魔は葬式の時でも...泣くの堪えるヤツなんだぞ?」

幽魔「グスッ...花鈴ちゃん!花鈴ちゃーーん!!わぁぁぁぁん」

花鈴「幽魔君...」

幽魔「俺を残して死なないでね?」

花鈴「うんっ!...幽魔君もだからね?」

幽魔「うん...ヒッグ...」

花鈴「幽魔君っ!!ღ」

...花鈴が泣きついている幽魔を抱きしめる...

将騎「か...花鈴!?」

花鈴「どうしたの?お兄ちゃん??」

将騎「幽魔が...」

花鈴「キャーー!!幽魔君!幽魔君!!」

幽魔「く...苦しい...」

璃紗「花鈴...アンタ...見た目以上に大きいんだから...注意しないと...(小声」

花鈴「ゴメンね!幽魔君...ゴメンね?」

幽魔「大...丈...夫...」

花鈴「幽魔君!?幽魔君!しっかりして!ღ」

...幽魔が鼻血を出して気絶する...

将騎「おぅわ!幽魔が鼻血出してる...どうなってんだ?」

花鈴「お兄ちゃん!ゴメンなさい!!私...保健室行って来る!!」

将騎「んぁ?OK!!」

優花「花鈴...場所分かる?」

花鈴「大丈夫よ?優花...」

優花「そっ?なら良いけど...」

幽魔「うぅ...」

花鈴「ゴメンね?今...保健室に...」

優花「アンタねぇ...もしかして...強く抱きしめたんじゃ...」

花鈴「えっ?どうして...分かったの?」

優花「やっぱりね...璃紗にも言われてるんだろうけど...アンタ...
見た目以上に大きいんだから...気をつけなさいよ?」

花鈴「もぅ...言われなくても...分かってるわよ!!」

優花「早く行かないと...アンタの旦那...危ないわよ?」

花鈴「キャー!幽魔君!幽魔君!!」

幽魔「もう...悔いは...」

花鈴「幽魔君!」

幽魔「ご...ゴメン...」

...花鈴が幽魔を抱えて保健室に走る...

〈私立神龍帝高校1階廊下〉
花鈴「幽魔君...死なないで...」

幽魔「花鈴...残して...死ねるかよ...」

花鈴「幽魔...ゴメンね...もうすぐ...保健室だから...もう少しの辛抱だから...」

幽魔「分かった...それまで...もう少し...寝させて...貰うかな...」

花鈴「うんっღ」

〈私立神龍帝高校 保健室〉
花鈴「失礼します!」

宮野「どうしたの?神宮寺さん...血相抱えて...」

花鈴「宮野先生...幽魔が...幽魔が...」

幽魔「うぅ...」

宮野「鮫野君!?どうしたの?」

幽魔「ぃぁ...大した...事じゃ...」

花鈴「幽魔...ゴメンね...」

幽魔「大丈夫だよ...俺の方こそ...急に泣きついて...ゴメンな...」

宮野「神宮寺さん...鮫野君の手当て...手伝ってくれる?」

花鈴「はい!幽魔君...呼び捨てにしてゴメンね?」

幽魔「えっ?あっ!俺もゴメンね?花鈴ちゃん」

宮野「鮫野君...大丈夫?」

幽魔「はい!鼻血は何とか止まりました...」

宮野「えっ?」

花鈴「先生...ゴメンね?私...キツく幽魔君を抱きしめちゃったから...」

宮野「神宮寺さん...気をつけないと又同じ様な事...起こりかねないわよ?」

花鈴「はーい...以後気をつけます...」

幽魔「先生...花鈴ちゃんは悪くないんです...俺が...」

花鈴「幽魔君...良いの...」

幽魔「で...でもさ...」

花鈴「ありがとღ幽魔君ღღ」

宮野「どんな理由にせよ...人を窒息に近い状況にする事を許す訳にはいきません!」

幽魔「先生...花鈴ちゃんも反省してるんで...許してください...」

宮野「鮫野君のそういう真面目な所が苦手なのよね...」

花鈴「えっ?」

宮野「鮫野君に免じて...許してあげる」

花鈴「先生!ありがとっ!」

宮野「お礼なら...あなたの事を信頼してくれてる鮫野君に言いなさい...」

花鈴「えっ?」

宮野「鮫野君の言葉で...許そうって思ったんだからね...」

花鈴「えっ?えっ?」

宮野「鮫野君...ゴメンね?神宮寺さんの事...」

幽魔「ぃぇ...先生が分かってくださったなら...」

花鈴「幽魔君ღホントにゴメンね?ღღ」

幽魔「大丈夫②急に泣きついた俺も悪いんだし...」

花鈴「ううん...辛い事思い出させてゴメンなさい...それと...ありがとღ」

幽魔「ありがとうって??」

花鈴「先生に...謝ってくれて...」

幽魔「あぁ...ゴメンね?勝手な事して...」

花鈴「ううん...私...嬉しかったよღ」

宮野「用が済んだなら教室に戻りなさい...授業...遅れるわよ?」

幽魔「すみません...先生...すぐ行きますんで...」

花鈴「先生...ゴメンなさい...」

宮野「2人共真面目なのね...昔の私と...『彼』に似てる...」

花鈴「『彼』って誰ですか?」

宮野「えっ?ううん...何でもないの...何でも...」

幽魔「『彼』ってのは...鮫野康佑の事ですか?」

宮野「えっ?どうして...彼の名前を?」

幽魔「...5年前死んだ...叔父の名前だからです...」

宮野「彼が...5年前に?」

幽魔「去年死んだ父と5年前に山登りに行った際に...雪崩で...」

宮野「えっ?」

幽魔「...レスキュー隊の父は...自分の弟を助けられなくて悔やんでました...」

宮野「そう...」

幽魔「叔父には先生の事聞いてたんだ...『一番大切な人に...別れ告げられなかった』って悔やんでたよ...」

宮野「康佑さん...」

幽魔「叔父から預かってる物があるんです...先生にって...」

宮野「えっ?」

...幽魔が『愛理菜さんへ』と書かれた手紙を渡す...

宮野「康佑さん...」

康佑「愛理菜さん...この手紙を君が読む頃には...........」

...という風に宮野先生への想いが綴られていた...

宮野「うぅっ...康佑さん...」

花鈴「幽魔君...」

幽魔「今は...1人にしてあげよっか?」

花鈴「うん...」

...幽魔達が保健室を静かに出て行く...

〈私立神龍帝高校1階廊下〉
花鈴「宮野先生...辛そうだったね...」

幽魔「うん...」

花鈴「幽魔君が死んだら...私もあんな風に...」

幽魔「えっ?」

花鈴「ううん...何でもないの...」

...幽魔が花鈴を抱き上げる...

花鈴「えっ?」

幽魔「花鈴ちゃん...君を措いて死んだりしないさ...」

花鈴「幽魔君...」

...チュッღ...

幽魔「花鈴ちゃん...幸せになろうね?ღ」

花鈴「うんっ!ღ」

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
1-7名も無き女子一同「幽魔君...大丈夫?」

幽魔「ゴメンよ?心配掛けちゃって...でももう大丈夫!」

1-7名も無き女子一同「花鈴ちゃん...目...赤いよ?」

花鈴「えっ?ううん...何でもないの...」

...幽魔が花鈴の瞳を見つめる...

花鈴「(///▽///)テレテレ」

幽魔「Σ(・ω・`)!!」

花鈴「(*'ω'*)......ん?どうしたの?幽魔君...」

...幽魔が黙って花鈴の瞳を見ている...

花鈴「幽魔君?」

幽魔「ゴメン...ボーっとしてた...」

花鈴「むぅ...私の瞳を見たままボーっとするなんて...私の瞳...何か付いてる?」

...幽魔が黙って花鈴の涙を指で拭う...

花鈴「えっ?...幽魔君...言ってくれれば良いのにぃღ」

幽魔「一度してみたかったんだよね...見つめてから涙を指で拭うの...」

花鈴「えっ?」

幽魔「だって...憧れだったから...」

花鈴「幽魔君...」

幽魔「(*'ω'*)......ん?」

花鈴「だーい好きっღ」

...花鈴が幽魔に抱き着いた...


















...流す涙の数だけ強く優しくなれる...


次回、幽魔と花鈴が!?

拍手[0回]

<私立龍波中学校2年9組教室>
悠璃「ホント...懐かしいわ...翼...」

翼「そうだな...悠璃...」

麗「悠璃と翼君ってどうやって...」

悠璃「そうねぇ...今から4年前の事かしら...」

麗「それって...」

翼「まだ...麗達と付き合ってない時だな...」

悠璃「そう言えば...そうだったわね...」

由愛「ねぇ...どんな感じだったの?」

翼「そうだなぁ...」

<4年前 私立龍波小学校5年1組>
怜也「おーい!皆ぁ~」

泰蒔「何だよ?怜也」

蓮斗「そそ」

怜也「あの女...転校生の癖に生意気じゃね?」

蓮斗「そうだよなぁ...」

泰蒔「でも...アイツに見付かるとどうなるか...」

怜也「怖がってたら出来るモンも出来ねぇぞ?」

蓮斗「そうだな...」

泰蒔「いっちょヤルか...」

怜也「ちょっと来い!」

悠璃「何?何なの?」

泰蒔「良いから来い!」

蓮斗「脱げよ!」

悠璃「嫌!」

怜也「しゃあねぇ...無理矢理...ゴフッ!」

泰蒔「どうした?怜也!」

??「お前らさぁ...俺が居る時と居ない時となんで行動が違うんだ?(#■д■)アァ?」

悠璃「えっ?誰?」

翼「よっ!転校生さん...大丈夫か?」

悠璃「あ...あなたは?」

蓮斗「つ...翼!!」

...翼が悠璃に自分の着ていた上着を投げる...

悠璃「えっ?」

翼「コイツらは俺に任せて...それ来て席に着きな!」

悠璃「でも...」

翼「こういう弱い者イジメは好きじゃねぇんだ!」

悠璃「ありがとう...翼さん...」

翼「良いから...早く席に行けって!又...何かあったら俺を頼れば良いからよ...」

悠璃「ありがとう...」

...悠璃が席に戻る...

翼「さぁて...どうして欲しい?」

蓮斗「逃がして欲しい...」

泰蒔「怜也が企てた計画なんだよ...」

翼「でも...その計画に乗っかったのは事実だろ?」

蓮斗「そ...それは...」

泰蒔「そうだけども...」

翼「お前らも共犯だろ?計画に乗った時点でな...」

怜也「それがどうしたよ?お前が出しゃばる事じゃ...」

翼「どうやら...俺がキレたらどうなるか知らねぇ様だな...」

怜也「知るかよ!」

...翼の髪色が穏やかな緑色から銀に緑のメッシュを入れたかの様に変わった...

...そして顔つきまでも変わった...

怜也「髪染めたらダメなんだぜ?」

翼「俺がキレたらこうなるんだ!よっ!!」

...翼が怜也をボッコボコにしている...

怜也「グワアアアアアアアアア!!!!!!!」

翼「これに懲りたら...弱い者イジメは辞めるんだな!」

...翼が自分の席に戻る...

悠璃「あ...あの...」

...悠璃が翼に話しかける...

翼「ん?あぁ...俺の隣の席だった訳ね...」

悠璃「あ...ありがとう...翼さん...」

翼「さん付けじゃなくて良いって!」

悠璃「で...でも...」

翼「何つうかさ...さん付けされるのってムズかゆくなるんだよな...」

悠璃「な...なんて呼べば...」

翼「さん付け以外なら何でも良いよ」

悠璃「ありがと...翼...」

翼「悠璃...あのさ...」

悠璃「ん?」

...悠璃が振り返った瞬間に翼が悠璃にキスをする...

悠璃「えっ?えっ?」

翼「俺と付き合ってればアイツらも手出せねぇから...」

悠璃「えっ?私なんかで...良いの?」

翼「何言ってんの?俺が聞きたいくらいだって...俺で良いのか?ってね」

悠璃「翼じゃないと...嫌♡」

<私立龍波中学校2年9組教室>
翼「...みたいな感じ♡」

由愛「ななななな...」

麗「つつつつつ翼君!?」

悠璃「転校初日にファーストキス奪われるな・ん・て♡」

龍子「私も...初めて逢った時にファーストキス...奪われたかったな...」

霞「そんな事言ったら皆言い出すじゃない...」

翼「ま...まぁ喧嘩しないで...」



















悠璃との出逢いは小学校5年生の時だった...

次回、久々に幽魔達が登場!?

拍手[0回]

忍者ブログ [PR]