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風峰 N 颯斗
年齢:
34
性別:
男性
誕生日:
1990/01/13
職業:
求職中
趣味:
文芸創作
自己紹介:
七河恭介です よろしくw
趣味は主に文芸創作ですw
以前よりかは明るくなりましたw
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最近は頭痛が酷くなって来ました
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〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「確か...花鈴ちゃんって妹さん居たよね?」

花鈴「えっ?どうして??」

幽魔「俺も弟が居るからさ...」

花鈴「でも...どういう関係が...」

幽魔「同じクラスらしいんだよね...」

花鈴「えっ?でも...お兄ちゃんの息子にベッタリって...」

...此処で将騎が現れる...

将騎「それは表面上らしいぞ?」

幽魔「Σ(・ω・`)!!将騎!?」

花鈴「どういう事?お兄ちゃん!?」

将騎「翼に聞いたんだが...」

幽魔「ほぉ...」

花鈴「なんて?」

将騎「憧れだけの存在だったらしい...」

幽魔「なるほどね...俺みたいなモンか...」

花鈴「ゆ...幽魔君!?」

幽魔「えっ?」

花鈴「確かに...幽魔君...全学年の女子達にたかられてるモンね...」

幽魔「全く...困ったモンだよ...」

花鈴「えっ?」

幽魔「俺は...花鈴ちゃんが傍に居てくれるなら何処でも良いんだよღ」

花鈴「幽魔君ღ」...花鈴が幽魔に抱き着く...

幽魔「今度の休み...妹さん連れて来てね?ღ」

花鈴「うん!ღ幽魔君も...弟さん連れて来てね?ღ」

将騎「Wデートか...」

幽魔「帰ったら紅魔に伝えておくよღ」

花鈴「私も瑠奈に伝えておくねღ」

幽魔「うんღ」

花鈴「瑠奈...今頃...何してるかな?」

幽魔「紅魔と仲良くしてくれてたら嬉しいけどね」

花鈴「そうね...」

...その頃、紅魔と瑠奈は...

<私立龍波中学校2年9組教室>
...紅魔が窓際の自分の席で突っ伏している...

翼「紅魔ぁ」

紅魔「んぁ?どした...翼」...翼に呼ばれて紅魔が起き上がる...

翼「神宮寺...なんとかしてくれよ...」

紅魔「?瑠奈ちゃんがなんでお前と?」

翼「俺が聞きたいよ...」

紅魔「んまぁ...瑠奈ちゃん連れて来てくれよ...」

翼「自分で呼べよ...」

紅魔「兄貴と姉貴の喧嘩の所為で眠いんだ...」

翼「俺も兄貴欲しいぜ...」

紅魔「そういや...お前...兄弟とかって居るのか?」

翼「ん?ぃぁ...居ないけど...」

紅魔「出来れば...どっちか連れてってくれ...」

翼「おいおい...無理だろ...」

...瑠奈が来る...

瑠奈「紅魔様...翼君...何を話してるんですの?」

紅魔「瑠奈ちゃん...ぃぁ...兄弟の話してるんだよ」

翼「そうそう...俺さ...兄弟居ないから羨ましいんだよ」

紅魔「そっか...でも居たら嫌だって思うけどな...瑠奈ちゃんは?」

瑠奈「私は...姉が...」

翼「妹でも弟でもどっちでも良いから欲しいな...」

紅魔「妹ねぇ...」

翼「別に弟でも良いんだけどな...」

紅魔「上に3人も居ると...ちょっとな...」

翼「なんだよ?」

紅魔「ぃぁ...下が欲しくなるんだよな...」

瑠奈「分かる気がしますわ」

紅魔「あのさ...」

瑠奈「なんでしょう?紅魔様」

紅魔「ぃぁ...その...なんで様づけ?」

瑠奈「えっ?紅魔君...嫌...だった?」

紅魔「俺は...そっちの呼び方が好き...かな?」

瑠奈「分かったわ...次から...気をつけるね?」

紅魔「さっき兄貴からメール来たんだけどさ...」

瑠奈「えっ?」

紅魔「何か...瑠奈ちゃんと俺&兄貴と花鈴さんで今度の休みにWデートしようって...」

瑠奈「お姉様達と一緒にデート...」

紅魔「もちろん...瑠奈ちゃんと一緒なら俺は何処でも良いんだけども...」

瑠奈「紅魔君ったら...幽魔さんみたい...」

紅魔「えっ?」

瑠奈「お姉様ね...幽魔さんに言われたんだって...」

紅魔「えっ?」

瑠奈「『花鈴ちゃんと一緒なら何処でも良いよღ』って」

紅魔「流石...兄貴だゼ...」

2-9名も無き女子一同「紅魔くぅん♡コッチ向いてぇ~♡」

翼「お前も大変だな...紅魔...」

紅魔「まだ全学年の女子生徒が来ないだけ...翼よりはマシさ...」

翼「んまぁ...お互い大変って事に変わりないなw」

紅魔「まぁなww」

2-9名も無き女子一同「紅魔くぅん♡翼くぅん♡」

瑠奈「んもぅ...なんで...皆...」

由愛「そうよね...」

悠璃「翼のモテ振りも今までと変わりないわね♡」

翼&紅「やれやれ...」

...2-9の騒ぎを聞きつけてか、全学年の女子生徒がドタドタとやって来る...

全女子生徒「翼くぅん♡紅魔くぅん♡コッチ向いてぇ~♡」

翼&紅「いっ!?」

紅魔「翼...どうするよ?」

翼「紅魔!...逃げるぞ!!」

紅魔「その言葉...待ってたぜ?」

翼「しばらく屋上に隠れるぞ!」

紅魔「おう!」

...翼と紅魔が屋上まで走る...

瑠奈「紅魔君...大丈夫かな?」

悠璃「翼...何も逃げなくても...」

<私立龍波中学校屋上>
紅魔「さーってと...」

翼「何処に隠れる?紅魔」

紅魔「そうだな...」...紅魔が何やら隠れられそうな場所を見つける...

翼「どうした?...紅魔??」

紅魔「あの場所なんてどうだ?」...紅魔が自分達が入って来た扉の上を指す...

翼「あの場所なら確かに見つからないな...」

...翼と紅魔が屋上の扉の上に隠れる...

全女子生徒「翼くぅん♡紅魔くぅん♡何処ぉ~?」

翼「ホントに見つからないんだよな?紅魔...(小声」

紅魔「大丈夫だ...此処は絶対見つからない...(小声」

全女子生徒「2人共居ないね...教室戻りましょ...」

...女子生徒達がそれぞれの教室に戻って行く...

...紅魔が女子達が去って行ったのを確認する...

紅魔「行ったみたいだぜ?翼」

翼「助かったぜ...紅魔...」

紅魔「なぁに...良いってコトよ!困った時は...お互い様ってヤツさ」

翼「モテるのも困るよな...」

紅魔「あぁ...そろそろ授業じゃなかったっけ?」

翼「もうそんな時間か?」

紅魔「休憩も出来ねぇとは...」

翼「確かにな...」

紅魔「先週からずっと寝不足なのによぉ...ふぁ~あ...」...紅魔が欠伸をする...

翼「大丈夫か?紅魔」

紅魔「んぁ?まぁ...一応...な...」...紅魔が倒れる...

翼「紅魔!?大丈夫かよ...」

紅魔「........」

翼「チッ...」...翼が紅魔を担いで教室に走る...

<私立龍波中学校2年9組教室>
翼「ぜぇ...はぁ....ぜぇ...はぁ....」

悠璃「翼?」

翼「悠...璃...」...翼も倒れる...

由愛「翼君?」

麗「悠璃...由愛ちゃん...霞ちゃん...龍子ちゃん...翼君を席に運びましょ?」

瑠奈「紅魔君!?」

紅魔「瑠奈...ちゃん...」

瑠奈「立てる?」

紅魔「今...ちょい無理...」

瑠奈「えっ?」

紅魔「戒...すまねぇが...」

戒「OK!紅魔君...大丈夫なのか?」

紅魔「呼び捨てで呼んでくれて良いよw」

戒「そうか...紅魔の席って何処?」

紅魔「窓際の...翼の前...」

戒「後ろから2番目か...」

紅魔「そそ...」

悠璃「翼...大丈夫?」

翼「どうやら...俺も...寝不足が...祟ったみたいだ」

紅魔「...お前もか?...翼...」

翼「どうやら...なっ?」

翼&紅「はははは...は...は...」...2人同時に机に突っ伏す...

瑠奈「紅魔君!?大丈夫?紅魔君!!」

悠璃「翼!?ちょっと翼?大丈夫なの?」

...その頃、幽魔と花鈴は...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「んまぁ...今日の帰りに2人と待ち合わせて即効デートっていうのもありだと...」

花鈴「幽魔君...怒られないの?ღ」

幽魔「俺?俺は弟達と住んでるから...怒るのは鈴麗くらい...かな?ღ」

花鈴「3人で暮らしてるの?ღ」

幽魔「うん...金は俺が稼いでるんだけどね...」

将騎「そういや...ふぉんふぁふぉふぉふぃっふぇふぁな...」

幽魔「また...早弁かよ?...懲りねぇなぁ...昼飯分けろって喚いても分けねぇぜ?」

将騎「そう言うなよ...」

幽魔「そう毎日毎日取られたんじゃ花鈴ちゃんに申し訳が立たねぇよ...」

花鈴「お兄ちゃん!?なんで幽魔君の分まで取っちゃうのよ!」

将騎「だってだって...幽魔の弁当の方が大きいんだもん!」

花鈴「お兄ちゃんのお弁当なんて適当に何か詰め込んでおけば良いけど...」

将騎「んばぬ?」

花鈴「幽魔君のお弁当は...お兄ちゃんのお弁当みたくしちゃいけないの!」

将騎「誰が決めた?」

花鈴「幽魔君には...栄養バランスの良い物取って貰わないと...ねっ?ღ」

幽魔「花鈴ちゃん...そこまで考えて作ってくれてたなんて...ღ」

...幽魔が花鈴を抱きしめる...

花鈴「えっ?ちょっと幽魔君?ღ」

幽魔「俺...スンごい嬉しいよ!花鈴ちゃんが俺の栄養バランスの悪さ...
知っててくれてたなんて...」

花鈴「幽魔君...休みの日...鈴麗ちゃん達が居ないからって...」

幽魔「えっ?えっ?」

花鈴「インスタント物ばっかり食べて...」

幽魔「なんで知ってんの?」

将騎「わりぃな幽魔...チクらせて貰ったぜ?」

幽魔「あーっ!将騎っ!お前!!」

将騎「なんだよ?」

幽魔「元はと言えば...あのインスタント食品...」

将騎「えっ?何を言うのかな?...」

幽魔「ほとんどお前が持って来て一緒に食おうって言ったのが始まりじゃねぇか!!」

将騎「ピギャー!それを言うなぁ!!」

花鈴「お兄ちゃん!?」

璃紗「将騎ったら...懲りないんだから...」

幽魔「やれやれ...」

将騎「お前ら...」

幽魔「早く飯の時間にならないかなぁ...花鈴ちゃんの今日のお弁当なんだろなぁღ...」

花鈴「お昼まで...ひ・み・つღ」

幽魔「昼が待ち遠しいよ...ღ」

将騎「うぅ...腹減ったぁ...」

...そこにウマイのうを大量に持った星騎が通りかかる...

星騎「早い所教室に戻らねぇとな...」

将騎「兄さん!」

星騎「なんだ?『ウマイのう』は一本たりとも渡さんぜよ!」

...星騎が教室にそそくさと戻って行く...

将騎「しょ...食料が...」

幽魔「やれやれ」...そう言いながら幽魔が教室を出て行く

花鈴「幽魔君?待ってღ」...花鈴が幽魔を追い駆ける...

〈私立神龍帝高校1階廊下〉
幽魔「ったくぅ...買って来て欲しいなら言葉で言えっての...」

花鈴「幽魔君っ!」

幽魔「か...花鈴ちゃん!どうしたの?」

花鈴「もしかして...いつも?」

幽魔「ほぼ毎日かな?アイツが俺に目配せした時は食糧危機の証拠だから...」

花鈴「ゴメンね?いつもお兄ちゃんが...」

幽魔「大丈夫!もう慣れたよ...」

花鈴「えっ?」

幽魔「始めの内は...嫌だったんだけどね...」

花鈴「じゃあどうして?」

幽魔「断ると面倒な事になるから...」

花鈴「そっかぁ...」

幽魔「花鈴ちゃんも...一緒に来る?ღ」

花鈴「良いの?ღ」

幽魔「うんっ!ღ」

〈私立神龍帝高校購買部〉
幽魔「姉さん!」

花鈴「えっ?」

...そこには...とても綺麗な女性が立っていた...

花憐「幽魔!?隣の子は?」

花鈴「初めまして!お姉様...神宮寺花鈴で御座いますღ」

可憐「自己紹介が遅れてゴメンなさいね?私は鮫野花憐!幽魔の姉よ?」

花鈴「幽魔君の...妻ですღ(///▽///)テレテレ」

幽魔「姉さん...どうしたの?」

花憐「ふぅん...弟には勿体ないくらいね...」

幽魔「ねっ...姉さん!何言い出すんだよ!?」

花鈴「えっ?」

花憐「弟の妻には勿体ないくらい可愛いわぁ...」

幽魔「それより姉さん...今日は何があるのさ?」

花憐「そうねぇ...ビッグジャンボバーガー2個とハート柄のスカーフね...」

幽魔「じゃあ...それ全部ね」

花憐「アンタ...相変わらず豪快ねぇ...」

幽魔「何円?」

花憐「えっと...7858円よ...」

幽魔「げっ...ほとんど将騎の食費じゃねぇかよ...トホホ...」

花鈴「えっ?でもスカーフなんてどうするの?」

花憐「花鈴ちゃん...分かってるんでしょ?」

花鈴「えっ?」

花憐「優等生の天然ちゃんって可愛いわねぇ...」

花鈴「天然なんかじゃ...」

...2人が談笑してる間に幽魔が代金を払っている...

幽魔「姉さん...勘定よろしく...」

花憐「えっ?あぁ...はいはい...」

花鈴「(幽魔君...あのスカーフどうするんだろう?鈴麗ちゃんにあげるのかな?)」

花憐「200円のお釣りよ...」

幽魔「いつもゴメンな?姉さん...」

花憐「気にしないの!」

幽魔「ありがと...姉さん...」

花憐「また来なさいよ?また花鈴ちゃん連れて...ねっ?」

幽魔「分かった...」

...幽魔が花鈴と一緒に教室に向かう...

〈私立神龍帝高校1階廊下〉
花鈴「幽魔君?」

幽魔「ん?ღ」

花鈴「さっきのスカーフ...」

幽魔「ゴメンゴメン...今出すよ...」

...幽魔がハート柄のスカーフを取り出す...

花鈴「えっ?」

幽魔「少し遅くなったけど...誕生日...おめでとうღ」

花鈴「えっ?...あっ!」

幽魔「今年は...渡してなかったよね?ღ」

花鈴「ありがとっღさっそくしてみるね?」...花鈴が幽魔に貰ったスカーフをする...

幽魔「花鈴ちゃん...とっても似合ってるよღ」

花鈴「幽魔君ありがとっღ大事にするね?ღ」

幽魔「うんっღ」

...そうこうしてる間に教室に到着...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「ほらよっ!」

...幽魔が将騎にさっき買ったジャンボビッグバーガー2個を袋ごと投げる...

将騎「サンキュー!」

幽魔「お前...それ好きだよな?」

将騎「おう!」

幽魔「後2分で喰い切れるのか?」

将騎「なぬっ?」

幽魔「やれやれ...」



















将騎よ...お前...大食感にキャラ位置固定されかねんよ...

Wデートは後編で...

次回、幽魔と花鈴の想い出の地が明らかに!

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〈私立神龍帝高校演劇部部室〉
星騎「んまぁ...そろそろ解散とするかね...」

将騎「えっ?なんで?」

星騎「んぁ?そろそろ授業始まるんじゃなかったか?」

愛里「そうね...じゃあそろそろ...」

将騎「兄さんってそんなに真面目だったっけ?w」

星騎「将騎...おまっ!」

璃紗「将騎...あまり先輩を困らせない方が...(小声」

将騎「ご...ゴメン...」

幽魔「とりあえず教室へ!先輩!お疲れ様でした!」

花鈴「あっ!幽魔君...待ってよぉ...」

幽魔「花鈴ちゃん...ღ」...幽魔が花鈴の腕と自分の腕を絡ませる...

花鈴「幽魔君...ღ」...花鈴が幽魔に抱き着く...

星騎「仲が良くて良いな...アイツらは...」

愛里「そうね...」

星騎「んで...お前らは...行かんくても大丈夫なのか?」

将騎「うっはwそうだった!璃紗行くぞ!」

璃紗「将騎...待って...」

...幽魔と花鈴...そして将騎と璃紗が教室に急ぐ...

星騎「俺達もそろそろ...」

愛里「でも...部室の鍵...」

星騎「んまぁ...教室戻るまでに職員室あるんだからさ...」

愛里「そうね...」

...星騎と愛里も部室から出る...

...そして星騎が部室の鍵を閉める...

...ガチャッ...

...鍵の閉まる音がした...

星騎「コレで良しっと!」

愛里「星騎君!急がないと!!」

星騎「そう急かなくても大丈夫だよ」

愛里「でも...」

星騎「ウチのクラスの担任はいつも1時間目始まるギリギリに来るから大丈夫さ」

愛里「そうなの?」

星騎「そそw」

愛里「でも念には念を...」

星騎「分かったよ...今行くから...」

愛里「早く!!」

...星騎と愛里も教室に急ぐ...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「間に合ったぁ...」

花鈴「...幽魔君ღ」

幽魔「ん?」

花鈴「そろそろ...降ろして...」

幽魔「席まで行くって...足...痛いんでしょ?」

花鈴「えっ!?どうして...知ってるの?」

幽魔「どうしてって...花鈴ちゃんの抱き着き方がいつもと違ったから...」

花鈴「幽魔君...ありがとう...」

幽魔「花鈴ちゃん...後で...傷の手当てするから...」

花鈴「うんっღ」

...幽魔が花鈴の席の前に着く...

花鈴「此処で...良い...」

幽魔「立つの...辛いでしょ?俺が...座らせてあげる...」

花鈴「幽魔君...いつもゴメンね...」

幽魔「ううん...こんな事しか出来ないけど...」

花鈴「そんな事無いよ?幽魔君のお蔭で私...どれほど救われてるか...」

将騎「お前ら...演技に熱籠り過ぎ...」

璃紗「将騎...(小声」

将騎「んぁ?璃紗??」

璃紗「2人に怒られても...知らない...」

幽魔「将騎!俺達がいつ演技をしたって!」

...幽魔がポーズ付きでセリフ風に言う...

花鈴「そうよ...酷い...」

...花鈴が泣く...

幽魔「花鈴ちゃん...もうすぐ席だから...」

花鈴「幽魔君...いつもありがとうღ」

幽魔「お礼を言うのは俺の方だよ...いつも支えてくれて...ありがとうღ」

花鈴「幽魔君ღ」幽魔「花鈴ちゃんღ」...2人は抱擁を交わす...

将騎「やれやれ...」璃紗「将騎...2人に聞こえる...(小声」

将騎「すまねぇ...」

幽魔「花鈴ちゃん...足に衝撃が無い様に...ゆっくり...座らせるからねღ」

花鈴「ありがとღ幽魔君ღღ」

...幽魔が繊細にゆっくりと丁寧に花鈴を椅子に座らせる...

花鈴「幽魔君...大丈夫?」幽魔「平気、平気!疲れてないよ?」

花鈴「そうじゃなくて...」幽魔「ん?」

花鈴「ううん...何でもない...」幽魔「傷の手当て...するね?ღ」

花鈴「うんっ!ღ」幽魔「えっと...消毒剤...消毒剤は...っと...」

...幽魔が医療用ポシェットを探っている...

幽魔「あったあった...」...幽魔が花鈴の足首にガーゼを当て消毒する...

花鈴「きゅぅっღ」...沁みたのか...花鈴が可愛い声を出す...

幽魔「ゴメンね?沁みちゃったかな?」

花鈴「ゴメンね...変な声出しちゃって...」...花鈴が幽魔に謝る...

幽魔「俺なら大丈夫だから...」花鈴「幽魔君...優しいんだねღ」

幽魔「俺は将騎みたいに冷酷非道じゃないからねღ」将騎「どういう意味だ!幽魔!!」

幽魔「怒んなって...」

花鈴「だって...お兄ちゃんだったら『変な声出すな!!』って怒るでしょ?」

将騎「当たり前だ!何が『きゅぅっღ』だ!ふざけた声出して!!」

璃紗「...将騎...幽魔君の顔...(小声」

将騎「璃紗?幽魔の顔がなんだって?」

幽魔「将騎...どうなりたい?」

将騎「えっ?えっ?...ギャーーーーー!!(大声」

...将騎の悲鳴が学校中に響き渡る...

幽魔「ゴメンね...花鈴ちゃん...」

花鈴「幽魔君が謝る事じゃ...」

幽魔「将騎の事じゃなくて...傷の手当て...ほったらかしにして...」

花鈴「ううん...良いの...幽魔君に触られてるだけで...私...幸せღ」

幽魔「そう言って貰えると...嬉しいなღ」

花鈴「手当ての続き...お願いღღ」...花鈴がおねだりしている...

幽魔「うんっ!ღいつでも俺に言ってღღ」

花鈴「ありがとぉღ」

...幽魔が手当ての続きをしている...

幽魔「これで...良しっと...」

...幽魔が花鈴の足首に湿布をする...

花鈴「えっ?湿布??」

幽魔「軽く...捻ってたみたいだからさ...包帯でも良かったんだけど...」

花鈴「えっ?幽魔...君?」

幽魔「包帯だと...お義父さん達が心配するだろうと思ってさ...」

花鈴「幽魔君...大好きっღ」...花鈴が幽魔に抱き着く...

幽魔「もう...離さない!」花鈴「約束...だからね?ღ」

璃紗「花鈴...(小声」

花鈴「どうしたの?璃紗??」

璃紗「トイレとか...どうするの?(小声」

将騎「そうだよなぁ...授業とか...」

璃紗「体育の時なんて...大変よ?(小声」

花鈴「そうよねぇ...」

幽魔「でもよ...トイレに彼女と一緒に入ったって人も居たし...」

将騎「誰だよ?それ...」

...此処で星騎達登場...

星騎「んまぁ...俺達だが?」

愛里「星騎君...恥ずかしいわ...」

将騎「兄さん達が!?」

星騎「んまぁ...秘密だったんだが...」

愛里「もう...秘密って言ったのにぃ♡」

星騎「ゴメン②」

愛里「教室戻りましょ?」

星騎「だな!」

...星騎達が教室に戻る...

花鈴「授業とかノートどうしよう...」

幽魔「俺に...任せて!」

花鈴「えっ?」

幽魔「俺...両利きだから...」

将騎「そういう問題じゃない気がスンだけども...」

花鈴「幽魔君に文句言わないで!ღ」

璃紗「幽魔君の事になると花鈴は怖いから...気をつけて...(小声」

幽魔「花鈴ちゃん...落ち着いて...」

花鈴「幽魔君が...そう言うなら...」

将騎「幽魔が花鈴と一緒になってくれて良かったゼ...」

幽魔「花鈴ちゃんをこれ以上怒らすなよ?」

将騎「ご...ゴメン...」

花鈴「幽魔君...トイレ...着いて来てღ」

幽魔「えっ?あっ!うんっ!ღ」

...幽魔が花鈴と腕を組んでトイレに行く...

〈私立神龍帝高校1階女子トイレ〉
花鈴「幽魔君...一緒に...」

幽魔「えっ?」

花鈴「早くぅ!ღ」...花鈴が幽魔を引き摺り込む...

幽魔「大丈夫かなぁ...」

花鈴「幽魔君なら誰も咎めないよ?ღ」

幽魔「将騎が絶対何か言って来そうだけども...」

花鈴「私が...幽魔君の為に...お兄ちゃんを...」

幽魔「ありがとღ花鈴ちゃんღღ」

花鈴「幽魔君...キスして...ღ」

幽魔「えっ?...分かった...」

花鈴「幽魔君ღ」

幽魔「チュッღ」

花鈴「(///▽///)テレテレ」

ノックの音「ゴンゴンゴンゴンゴン!」

幽魔「Σ(・ω・`)!!」

花鈴「幽魔君...どうしよ...」

幽魔「どうすれば...」

花鈴「だ...誰?」

瑠希奈「花鈴!早くして...」

花鈴「えっ?瑠希??」

瑠希奈「花鈴...」

花鈴「瑠希...他は開いてないの?」

瑠希奈「全部...故障中...」

花鈴「ちょっ...ちょっと待って!」

幽魔「ど...どうしよう...」

花鈴「瑠希には私から説明するわ!」

...花鈴が扉を開く...

花鈴「ゴメンね...瑠希...」

瑠希奈「それは良いけど...なんで鮫野君まで?」

花鈴「実はね...私...1人でトイレ来るの心細いのよ...」

瑠希奈「なら私に言えば良いのに...」

花鈴「幽魔君と片時も離れたくなくって...無理言って着いて来て貰ったの...」

幽魔「ビックリさせて悪かったな...滝崎...」

瑠希奈「ううん...大丈夫...(今度私も浩を連れ込もうかしら?」

花鈴「幽魔君!教室...戻ろっ?ღ」

幽魔「うんっ!ღ」

...幽魔と花鈴は腕を組んで教室に戻って行く...

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
幽魔「花鈴ちゃん...傷の具合...どう?」

花鈴「幽魔君の手当てのお蔭でとても楽よ?ღ」

幽魔「母さん直伝だからね...」

花鈴「幽魔君のご両親に逢ってみたいなぁღ」

幽魔「父さん..か...」

...幽魔が落ち込む...

花鈴「えっ?」

幽魔「父さんに逢えるなら...逢いたいよ...」

...幽魔が声も出さずに泣く...

花鈴「私...何か悪い事言った?」

幽魔「言ってなくてゴメンね?」

花鈴「えっ?」

幽魔「俺の父さん...去年...雪崩にあって...死んだんだ...」

将騎「そんなに最近だったか?」

幽魔「あぁ...父さんは...レスキュー隊だったんだけどさ...」

花鈴「うん...」

幽魔「雪山で遭難した人達を助ける為に...雪崩の...犠牲に...クッ!」

...幽魔が唇を噛み締める...

花鈴「幽魔君...辛かったでしょ?私の胸で良かったら泣きついて良いから...」

幽魔「花鈴ちゃん...うわーーーん!」

...幽魔が花鈴に泣きつく...

将騎「幽魔が人前で涙を流すなんて信じられん...」

花鈴「そんなに凄い事なの?」

将騎「凄いも何も...幽魔は葬式の時でも...泣くの堪えるヤツなんだぞ?」

幽魔「グスッ...花鈴ちゃん!花鈴ちゃーーん!!わぁぁぁぁん」

花鈴「幽魔君...」

幽魔「俺を残して死なないでね?」

花鈴「うんっ!...幽魔君もだからね?」

幽魔「うん...ヒッグ...」

花鈴「幽魔君っ!!ღ」

...花鈴が泣きついている幽魔を抱きしめる...

将騎「か...花鈴!?」

花鈴「どうしたの?お兄ちゃん??」

将騎「幽魔が...」

花鈴「キャーー!!幽魔君!幽魔君!!」

幽魔「く...苦しい...」

璃紗「花鈴...アンタ...見た目以上に大きいんだから...注意しないと...(小声」

花鈴「ゴメンね!幽魔君...ゴメンね?」

幽魔「大...丈...夫...」

花鈴「幽魔君!?幽魔君!しっかりして!ღ」

...幽魔が鼻血を出して気絶する...

将騎「おぅわ!幽魔が鼻血出してる...どうなってんだ?」

花鈴「お兄ちゃん!ゴメンなさい!!私...保健室行って来る!!」

将騎「んぁ?OK!!」

優花「花鈴...場所分かる?」

花鈴「大丈夫よ?優花...」

優花「そっ?なら良いけど...」

幽魔「うぅ...」

花鈴「ゴメンね?今...保健室に...」

優花「アンタねぇ...もしかして...強く抱きしめたんじゃ...」

花鈴「えっ?どうして...分かったの?」

優花「やっぱりね...璃紗にも言われてるんだろうけど...アンタ...
見た目以上に大きいんだから...気をつけなさいよ?」

花鈴「もぅ...言われなくても...分かってるわよ!!」

優花「早く行かないと...アンタの旦那...危ないわよ?」

花鈴「キャー!幽魔君!幽魔君!!」

幽魔「もう...悔いは...」

花鈴「幽魔君!」

幽魔「ご...ゴメン...」

...花鈴が幽魔を抱えて保健室に走る...

〈私立神龍帝高校1階廊下〉
花鈴「幽魔君...死なないで...」

幽魔「花鈴...残して...死ねるかよ...」

花鈴「幽魔...ゴメンね...もうすぐ...保健室だから...もう少しの辛抱だから...」

幽魔「分かった...それまで...もう少し...寝させて...貰うかな...」

花鈴「うんっღ」

〈私立神龍帝高校 保健室〉
花鈴「失礼します!」

宮野「どうしたの?神宮寺さん...血相抱えて...」

花鈴「宮野先生...幽魔が...幽魔が...」

幽魔「うぅ...」

宮野「鮫野君!?どうしたの?」

幽魔「ぃぁ...大した...事じゃ...」

花鈴「幽魔...ゴメンね...」

幽魔「大丈夫だよ...俺の方こそ...急に泣きついて...ゴメンな...」

宮野「神宮寺さん...鮫野君の手当て...手伝ってくれる?」

花鈴「はい!幽魔君...呼び捨てにしてゴメンね?」

幽魔「えっ?あっ!俺もゴメンね?花鈴ちゃん」

宮野「鮫野君...大丈夫?」

幽魔「はい!鼻血は何とか止まりました...」

宮野「えっ?」

花鈴「先生...ゴメンね?私...キツく幽魔君を抱きしめちゃったから...」

宮野「神宮寺さん...気をつけないと又同じ様な事...起こりかねないわよ?」

花鈴「はーい...以後気をつけます...」

幽魔「先生...花鈴ちゃんは悪くないんです...俺が...」

花鈴「幽魔君...良いの...」

幽魔「で...でもさ...」

花鈴「ありがとღ幽魔君ღღ」

宮野「どんな理由にせよ...人を窒息に近い状況にする事を許す訳にはいきません!」

幽魔「先生...花鈴ちゃんも反省してるんで...許してください...」

宮野「鮫野君のそういう真面目な所が苦手なのよね...」

花鈴「えっ?」

宮野「鮫野君に免じて...許してあげる」

花鈴「先生!ありがとっ!」

宮野「お礼なら...あなたの事を信頼してくれてる鮫野君に言いなさい...」

花鈴「えっ?」

宮野「鮫野君の言葉で...許そうって思ったんだからね...」

花鈴「えっ?えっ?」

宮野「鮫野君...ゴメンね?神宮寺さんの事...」

幽魔「ぃぇ...先生が分かってくださったなら...」

花鈴「幽魔君ღホントにゴメンね?ღღ」

幽魔「大丈夫②急に泣きついた俺も悪いんだし...」

花鈴「ううん...辛い事思い出させてゴメンなさい...それと...ありがとღ」

幽魔「ありがとうって??」

花鈴「先生に...謝ってくれて...」

幽魔「あぁ...ゴメンね?勝手な事して...」

花鈴「ううん...私...嬉しかったよღ」

宮野「用が済んだなら教室に戻りなさい...授業...遅れるわよ?」

幽魔「すみません...先生...すぐ行きますんで...」

花鈴「先生...ゴメンなさい...」

宮野「2人共真面目なのね...昔の私と...『彼』に似てる...」

花鈴「『彼』って誰ですか?」

宮野「えっ?ううん...何でもないの...何でも...」

幽魔「『彼』ってのは...鮫野康佑の事ですか?」

宮野「えっ?どうして...彼の名前を?」

幽魔「...5年前死んだ...叔父の名前だからです...」

宮野「彼が...5年前に?」

幽魔「去年死んだ父と5年前に山登りに行った際に...雪崩で...」

宮野「えっ?」

幽魔「...レスキュー隊の父は...自分の弟を助けられなくて悔やんでました...」

宮野「そう...」

幽魔「叔父には先生の事聞いてたんだ...『一番大切な人に...別れ告げられなかった』って悔やんでたよ...」

宮野「康佑さん...」

幽魔「叔父から預かってる物があるんです...先生にって...」

宮野「えっ?」

...幽魔が『愛理菜さんへ』と書かれた手紙を渡す...

宮野「康佑さん...」

康佑「愛理菜さん...この手紙を君が読む頃には...........」

...という風に宮野先生への想いが綴られていた...

宮野「うぅっ...康佑さん...」

花鈴「幽魔君...」

幽魔「今は...1人にしてあげよっか?」

花鈴「うん...」

...幽魔達が保健室を静かに出て行く...

〈私立神龍帝高校1階廊下〉
花鈴「宮野先生...辛そうだったね...」

幽魔「うん...」

花鈴「幽魔君が死んだら...私もあんな風に...」

幽魔「えっ?」

花鈴「ううん...何でもないの...」

...幽魔が花鈴を抱き上げる...

花鈴「えっ?」

幽魔「花鈴ちゃん...君を措いて死んだりしないさ...」

花鈴「幽魔君...」

...チュッღ...

幽魔「花鈴ちゃん...幸せになろうね?ღ」

花鈴「うんっ!ღ」

〈私立神龍帝高校1年7組教室〉
1-7名も無き女子一同「幽魔君...大丈夫?」

幽魔「ゴメンよ?心配掛けちゃって...でももう大丈夫!」

1-7名も無き女子一同「花鈴ちゃん...目...赤いよ?」

花鈴「えっ?ううん...何でもないの...」

...幽魔が花鈴の瞳を見つめる...

花鈴「(///▽///)テレテレ」

幽魔「Σ(・ω・`)!!」

花鈴「(*'ω'*)......ん?どうしたの?幽魔君...」

...幽魔が黙って花鈴の瞳を見ている...

花鈴「幽魔君?」

幽魔「ゴメン...ボーっとしてた...」

花鈴「むぅ...私の瞳を見たままボーっとするなんて...私の瞳...何か付いてる?」

...幽魔が黙って花鈴の涙を指で拭う...

花鈴「えっ?...幽魔君...言ってくれれば良いのにぃღ」

幽魔「一度してみたかったんだよね...見つめてから涙を指で拭うの...」

花鈴「えっ?」

幽魔「だって...憧れだったから...」

花鈴「幽魔君...」

幽魔「(*'ω'*)......ん?」

花鈴「だーい好きっღ」

...花鈴が幽魔に抱き着いた...


















...流す涙の数だけ強く優しくなれる...


次回、幽魔と花鈴が!?

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<私立龍波中学校2年9組教室>
悠璃「ホント...懐かしいわ...翼...」

翼「そうだな...悠璃...」

麗「悠璃と翼君ってどうやって...」

悠璃「そうねぇ...今から4年前の事かしら...」

麗「それって...」

翼「まだ...麗達と付き合ってない時だな...」

悠璃「そう言えば...そうだったわね...」

由愛「ねぇ...どんな感じだったの?」

翼「そうだなぁ...」

<4年前 私立龍波小学校5年1組>
怜也「おーい!皆ぁ~」

泰蒔「何だよ?怜也」

蓮斗「そそ」

怜也「あの女...転校生の癖に生意気じゃね?」

蓮斗「そうだよなぁ...」

泰蒔「でも...アイツに見付かるとどうなるか...」

怜也「怖がってたら出来るモンも出来ねぇぞ?」

蓮斗「そうだな...」

泰蒔「いっちょヤルか...」

怜也「ちょっと来い!」

悠璃「何?何なの?」

泰蒔「良いから来い!」

蓮斗「脱げよ!」

悠璃「嫌!」

怜也「しゃあねぇ...無理矢理...ゴフッ!」

泰蒔「どうした?怜也!」

??「お前らさぁ...俺が居る時と居ない時となんで行動が違うんだ?(#■д■)アァ?」

悠璃「えっ?誰?」

翼「よっ!転校生さん...大丈夫か?」

悠璃「あ...あなたは?」

蓮斗「つ...翼!!」

...翼が悠璃に自分の着ていた上着を投げる...

悠璃「えっ?」

翼「コイツらは俺に任せて...それ来て席に着きな!」

悠璃「でも...」

翼「こういう弱い者イジメは好きじゃねぇんだ!」

悠璃「ありがとう...翼さん...」

翼「良いから...早く席に行けって!又...何かあったら俺を頼れば良いからよ...」

悠璃「ありがとう...」

...悠璃が席に戻る...

翼「さぁて...どうして欲しい?」

蓮斗「逃がして欲しい...」

泰蒔「怜也が企てた計画なんだよ...」

翼「でも...その計画に乗っかったのは事実だろ?」

蓮斗「そ...それは...」

泰蒔「そうだけども...」

翼「お前らも共犯だろ?計画に乗った時点でな...」

怜也「それがどうしたよ?お前が出しゃばる事じゃ...」

翼「どうやら...俺がキレたらどうなるか知らねぇ様だな...」

怜也「知るかよ!」

...翼の髪色が穏やかな緑色から銀に緑のメッシュを入れたかの様に変わった...

...そして顔つきまでも変わった...

怜也「髪染めたらダメなんだぜ?」

翼「俺がキレたらこうなるんだ!よっ!!」

...翼が怜也をボッコボコにしている...

怜也「グワアアアアアアアアア!!!!!!!」

翼「これに懲りたら...弱い者イジメは辞めるんだな!」

...翼が自分の席に戻る...

悠璃「あ...あの...」

...悠璃が翼に話しかける...

翼「ん?あぁ...俺の隣の席だった訳ね...」

悠璃「あ...ありがとう...翼さん...」

翼「さん付けじゃなくて良いって!」

悠璃「で...でも...」

翼「何つうかさ...さん付けされるのってムズかゆくなるんだよな...」

悠璃「な...なんて呼べば...」

翼「さん付け以外なら何でも良いよ」

悠璃「ありがと...翼...」

翼「悠璃...あのさ...」

悠璃「ん?」

...悠璃が振り返った瞬間に翼が悠璃にキスをする...

悠璃「えっ?えっ?」

翼「俺と付き合ってればアイツらも手出せねぇから...」

悠璃「えっ?私なんかで...良いの?」

翼「何言ってんの?俺が聞きたいくらいだって...俺で良いのか?ってね」

悠璃「翼じゃないと...嫌♡」

<私立龍波中学校2年9組教室>
翼「...みたいな感じ♡」

由愛「ななななな...」

麗「つつつつつ翼君!?」

悠璃「転校初日にファーストキス奪われるな・ん・て♡」

龍子「私も...初めて逢った時にファーストキス...奪われたかったな...」

霞「そんな事言ったら皆言い出すじゃない...」

翼「ま...まぁ喧嘩しないで...」



















悠璃との出逢いは小学校5年生の時だった...

次回、久々に幽魔達が登場!?

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<私立龍波中学校2年9組教室>
...昼休み...

翼は麗達と楽しそうに昼食を取っている

由愛「翼君...私の作った肉じゃが美味しい?♡」

翼「美味しいよ♡いつもありがとな」

由愛「喜んで貰えて良かったぁ...」

麗「翼君...」

翼「ん?麗...どした?」

麗「私の作ったコロッケは...どうかしら?」

戒「麗って料理出来たっけ?」

麗「失礼ね!出来るわよ...見てくれは悪いだろうけどさ...」

翼「麗も由愛ちゃんも霞ちゃんも龍子ちゃんも心配性だなぁ...」

麗「えっ?」

翼「皆の料理が不味い訳無いだろ?」

霞「翼君っ♪」

...霞が翼に抱き着いた...

翼「うわっ!」

...翼がバランスを崩しかける...

麗「霞ちゃん!危ないっ!!」

霞「えっ?」

...翼が霞の頭に手を伸ばす...

翼「ふぅ...危ない危ない...」

霞「ありがと...翼君...」

翼「もっと気をつけないと...ねっ?」

...翼が霞を見つめて笑顔を見せる...

霞「このまま死んでも悔いは無いわ♡」

麗「縁起でも無い事言わないでよ!!」

由愛「今思ったんだけど...」

龍子「何?」

由愛「翼君...麗ちゃんの事だけ呼び捨てだから...何か...」

霞「確かに...私達が出掛けてる間に2人だけでする事しちゃってたりとか...」

龍子「麗ちゃんだけ特別扱いするつもり?翼君!!」

翼「はは..ははははは...」

戒「あーぁ...翼君...完全に麗以外を敵に回しちゃったな...」

麗「じゃあさ...」

翼「何だよ...麗」

麗「今から...私達全員を呼び捨てで呼んで貰う?」

霞「麗ちゃんナイスアイディア!!」

由愛「1回でも呼び捨てじゃ無くなったら...」

龍子「私達が欲しいモノ全部買って貰いましょ?」

翼「マジかよ...」

麗「それ...良いわね」

翼「勘弁してくれよ...龍子...」

由愛「私は...ハート型のペンダントとハート柄のお弁当袋ねっ♡」

翼「えっ...もう言い始めてるのかよ...」

由愛「当たり前でしょ?ダーリンッ♡」

翼「教室で言われると恥ずかしいよ...由愛ちゃ....」

霞「もうピンチ?」

翼「そうみたい...ゴメン...霞」

霞「謝られてもねぇ..私は...桜の花弁柄のお弁当袋と桜の花弁型のペンダントねっ♡」

龍子「私は...等身大翼君ぬいぐるみ...が良いなぁ...」

翼「そんなモン何処に置いてるんだよ...龍子...」

麗「置いてるわよ?ぬいぐるみ屋に...」

翼「マジかよ!?」

麗「私は...そうねぇ...翼君のファーストキスは大波乱!?っていうCDが欲しい」

翼「ッ!!何で...それを...」

麗「あら?言ってなかったっけ?」

翼「聞いてねぇよ!!」

由愛「私も...麗ちゃんが言った物と龍子ちゃんが言った物欲しいなぁ...」

翼「由愛ちゃんまで...」

霞「私も欲しいわ...それと翼君...もうアウトね...」

翼「えっ?あ゛ぁ゛ぁ゛!!しまったぁ!!!」

麗「それじゃ決まりね...」

由愛「今日の帰りに買ってね?ダ・ア・リ・ン・ッ♡」

龍子「翼君の弱点は麗ちゃんじゃなくて由愛ちゃんね...」

翼「手持ちで足りるかなぁ...」

戒「翼君っていつもどれくらい持ち歩いてたっけ?」

翼「俺...いつも買い物はカードだから...」

??「そういう所は...相変わらずね...」

翼「悠璃っ!?」

悠璃「久し振りね...皆...」

麗「悠璃ちゃん!」

由愛「あっ!ホントだぁ~」

霞「いつ此処に?」

龍子「又...一緒に暮らせるんだよね?」

悠璃「うん...翼さえ良ければ...だけどねっ♡」

翼「俺は...悠璃がそれで良いなら...」

悠璃「ホントに...あの頃のままね...」

翼「...俺の髪色を除いては...なっ♡」

悠璃「ホンットに翼って分かり易い...」

麗「えっ?」

悠璃「麗さぁ...翼のこういう所に惚れたんだっけ?」

麗「此処で...言わなくても...」

...麗が赤くなっている...

悠璃「由愛は...翼の生き様に惚れたのよね?」

由愛「うんっ♡悠璃ちゃんもそうでしょ?」

悠璃「そういう部分だけじゃ無いけどね」

由愛「そっかぁ...」

悠璃「霞は...どう考えてもルックスで選んだでしょ?」

霞「そんなんじゃ...」

悠璃「嘘だって!霞の場合は...翼の優しい部分に惚れたんだよね?」

霞「悠璃ちゃんの意地悪ぅ!」

悠璃「いじけないの!龍子は...翼の行動的な部分に惚れたんだよね?」

龍子「そうそう...気付いたら私達のして欲しい事をしてくれてる所...」

悠璃「私は...翼の...真っ直ぐで...ギラギラしてなくて...自分が正しいと思った事をすぐ行動に移せる所に惹かれたの...」

翼「改まって言われると照れるぜ...」

...翼が沢山の買い物袋を持って悠璃に言う...

悠璃「どうしたの?それ...」

翼「どうしたもこうしたも...」

霞「見かけないと思ったらもう買い物行ってたのね...」

翼「悠璃の分もあるぜ?」

悠璃「えっ?」

翼「等身大翼ぬいぐるみ...と俺のデビューシングル...ファーストキスは大波乱!?のCD」

悠璃「懐かしいわね...そのシングル...」

翼「そういや...2年前に出したCDだからな...」

悠璃「そんなに最近?」

翼「悠璃が蛇丸をジャーマネにしてデビューした時くらいの頃だからな...」

戒「どういう事だよ?」

翼「...こういう事w」

蛇丸「待ってください...悠璃さん」

悠璃「遅いわよ!マネージャーが遅れてどうすんの?」

蛇丸「大蛇家は代々走り辛い足を持つんです...」

戒「蛇丸!!」

丈「お前...」

蛇丸「えぇっと戒君と...君...誰だっけ?」

丈「おいいいいいい!丈だよ!」

蛇丸「前にも増してウザくなってる...」

丈「そこまで言うなよ.........」



















悠璃は翼達と2年前一緒に暮らしていたのだった...

次回、悠璃が翼達と…!?

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<私立龍波中学校2年9組教室>
...翼と戒それと丈が窓際で喋っている...

全学年女子生徒「キャー!翼君コッチ向いてぇ!!」

...最近は2年生だけで無く3年生からも1年生からも翼見たさに教室の前に来る...

翼「フッ...」

...翼が髪の毛を掻き揚げる...

霞「...」

龍子「むぅ...」

麗「いい加減にして欲しいわね...」

由愛「私...言って来る!!」

麗「そうね...私達の旦那がキャーキャー騒がれるのは嬉しいけど...」

霞「それでも!!」

龍子「翼君の嫌そうに髪の毛掻き揚げる姿...これ以上見たくない!!」

丈「翼君...モテモテだなww」

戒「本人はイライラしてるみたいだけど?」

翼「わりぃな...丈!戒!」

丈「何が?」

戒「...言いたい事言って来いよ!!」

翼「そうさせて貰うぜ!!」

...翼が由愛達の隣を通り過ぎる...

霞「えっ?」

由愛「翼君?」

龍子「いつもと顔つきが...」

麗「キレたわね...」

...翼の髪色が穏やかな緑色から銀に緑のメッシュを入れたかの様に変わった...

翼「毎日毎日キャーキャーうるせぇよ!!他のモンの迷惑考えやがれ!!」

全女子生徒「...」

由愛「あの髪色の時の翼君も素敵...」

霞「あんなにキツく言わなくても...」

龍子「そうだよねぇ...」

麗「翼君は中途半端に優しくしないわよ?」

龍子「そういえばそうよねぇ...」

霞「優しい時はトコトン優しいもんね♡」

由愛「そうそう...結構心配性だし...」

翼「廊下に溜まったら通行の邪魔になるだろ!その辺も考えて行動しろっての!!」

由愛「もっと言っちゃってぇ!翼君!!」

翼「...ファンクラブ作る事はそっちの勝手だがな人の迷惑も考えろよ?」

全女子生徒「これから気をつけます...」

翼「...早く教室戻れよ...ファンの落ち込んだ顔見たくないのは...誰だって一緒だ」

全女子生徒「ゴメンね...翼君...」

...全女子生徒がそれぞれの教室に戻って行く...

翼「...髪色...当分戻らねぇな...参ったなぁ...」

...由愛達が翼に駆け寄る...

翼「!!」

由愛「いっがーい!!翼君ってキャーキャー言われたい方だと思ってた♡」

霞「そうよねぇ...ちょっと意外だなぁ♡」

龍子「翼君が行かなかったら私達が行ってたわ♡」

麗「そうね...あなたのイライラした顔なんて私達は見たくないから♡」

翼「皆...ありがとなっ♡」

戒「翼君!話の続き...」

...戒が翼を手招きしている...

翼「そうだった!じゃあ麗、霞ちゃん、龍子ちゃん、由愛ちゃん...昼飯の時に♡」

麗「分かったわ」

霞「OK!!」

龍子「忘れちゃダメだからね?」

由愛「又...後でね?」

翼「おう!」

...翼が窓際に戻る...

戒「で...続きは?」

丈「早く教えてよ!」

翼「そう急くなよw」

戒「じゃあ話してくれよ!!」

翼「分かったから!!...木更津悠璃(きさらずゆうり)がこの学校に来るんだとさ!!」

丈「誰だ...それ?」

戒「何だってぇー!!」

翼「声がでかいっての!!」

戒「声優の?」

翼「以外に誰が居んだよ!!他にも作詞家とか詩人とかやってるみたいだぜ?」

丈「そんなに凄いのか?ソイツ...」

戒「凄いも何も...最年少でアニメ15本に作詞100作に詩45作だぞ?」

丈「何ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

翼「だから声がでかいんだよ!!!!!!!!」

戒「そう言ってる翼君の方が声大きい...」

翼「戒が挙げた以外にも...Game収録数40作にラジオ出演12番組という偉業を達成してる人なんだぜ?」

瑠奈「何のお話をしてらっしゃるんですの?瑠奈にも教えて下さいな...翼様ღ」

...と言って翼の事を様付けで呼んで話に割って入ろうとしたのは
神宮寺瑠奈(じんぐうじるな)花鈴の妹である...

翼「...戒、丈!俺の席ん所で話そうぜ!」

戒「...良いのか?」

翼「良いも何も無いぜ!俺...アイツ苦手なんだよ...」

丈「翼君にも苦手なタイプあるんだね?」

翼「それじゃ俺が普通じゃないみたいだな?」

丈「だって...そうでしょ?」

翼「否定もしないし肯定もしない」

戒「まぁ...丈に比べれば翼君は健全さ」

翼「比べる相手がおかしいってw」

戒「それもそうかw」

翼「おうwwwww」

戒「ウーイェーww」

丈「(=゚ω゚):;*.':、ブッ」

戒「丈...汚い」

丈「戒が笑かすからだろw」

翼「人のセイにしちゃあいけねぇな!」

丈「でも...」

翼「言い訳はいけねぇな...」

丈「うぅ...」

戒「翼君...僕はそろそろ...」

翼「おうwじゃあ後でなww」

丈「戒君...帰るのか?w」

戒「席に着くだけさww」

丈「なんで?」

翼「そろそろ先公がHRしに来るからw」

丈「もうそんな時間?」

翼「そんな時間だw」

...ガラガラッ...

橋下「橋下と書いて『はしもと』と読む」

翼「とっととHRしろよ...アホ先公ww」

橋下「えー...今日の5、6限は木更津悠璃さんが来てくれる」

翼「んな事知ってる」

由愛「知ってたなら...」

霞「教えてくれても...」

龍子「良かったんじゃないの?」

麗「どういう事かしら?翼君?」

翼「蛇丸からの情報だよ」

戒「アイツ...今何処に?」

翼「さぁな...知らん」

丈「知らんって...」

翼「まぁ良いじゃねぇか」

戒「アイツなら元気だよな」

翼「そそw」


















蛇丸から翼に木更津悠璃が龍波中学に来るという情報が入った...

次回、蛇丸の行方と木更津悠璃の事が明らかに!?

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